第40回タオルを贈る運動記念式典が開催
2024年3月10日と11日、北海道釧路市で「第40回タオルを贈る運動記念式典」が開催されました。この運動は、パルシステム生活協同組合連合会が主催し、産地の生乳生産に必要なタオルを利用者から募って寄贈するもので、1985年に始まりました。このたびの式典で、これまでに贈られたタオルの累計枚数は286万枚に達したことが発表され、参加者たちに感謝の言葉が述べられました。
式典では、パルシステム連合会の辻󠄀正一󠄀専務理事が、「この運動は生産者と利用者の思いを繋ぐシンボルであり、良質な生乳の価値を支えるためには、利用者からの温かい応援が欠かせません」と述べました。これに対し、阿寒農業協同組合の大畑成市組合長は「寄贈されたタオルがあったからこそ、良質な牛乳『こんせん72牛乳』の生産が可能になりました」と、長年の支援への感謝の意を表明しました。
さらに、受領したJA釧路太田女性部副部長の糸納一美さんは、前職の管理栄養士時代に感じた疑問を契機に生産者としての道を歩み始めたという自身の経験を語り、「国内の農業を守るために、これからも酪農業に邁進していきます」と決意を新たにしました。
産地視察と未来の支え合い
式典の翌日には、白糠町の株式会社M&Sで産地視察が行われました。ここでは自動搾乳ロボットなど最新設備が導入されており、参加者は現代の酪農が直面する労働力不足やコスト高騰といった課題に対し、テクノロジーを駆使して乳質を維持する経営の現状を確認しました。
視察時には防疫服を着用し、牛舎の中に入って牛たちと直接触れ合う貴重な機会も提供され、参加者たちは生産者の努力とその背景にある情熱を肌で感じました。これからはタオル贈呈に加え、産地の変化するニーズを踏まえた「新しい支え合い」の形も模索することが確認されました。
資料提供と今後の展望
総括の中で、パルシステム連合会産直委員会の古家滋子委員長は、「歴史の重みと、人と人とのつながりが育んだ価値を今後も継続していく」と強調しました。これからも、パルシステムは「産直」の力を通じて、消費者が生産者を支える仕組みを続けていく意向を表明し、日本の酪農の未来を共に創り出していくことを誓いました。