フランス人が愛するシンプルな料理
忙しい現代人にとって、料理の時間を短縮しながらも美味しい食事を楽しむことは大切です。そんなニーズに応える新刊、『フランス人は、気軽なひと皿で食事を愉しむ』が登場しました。本書は、フランス国内で実際に愛されているシンプルな食事を提案し、日々の料理にかかる負担を軽減することを目的としています。
著者は料理研究家の上田淳子さん。神戸市出身で、幅広い料理経験を持ち、スイスやフランスの有名レストランでの修業も経て、現在は料理教室を主宰しています。特に、彼女が提案するレシピは、忙しい現役世代にぴったりのミニマルな調理法に焦点を当てています。
シンプルな調理法の魅力
フランス料理のイメージといえば、時間と手間がかかると思われがちですが、実際のフランス人は日常生活では驚くほどシンプルな食事を楽しんでいます。本書では、フランスの食卓を彩る「ひと皿」に焦点を当て、次の3つのカテゴリでレシピを紹介します。
1.
ボウルひとつでボリュームサラダ(En sarade)
野菜に肉や卵、乳製品などのタンパク質を加えたサラダは、栄養バランスも良く、簡単に一食が完成します。パスタやじゃがいも、パンを添えれば満足感も倍増です。
2.
天板ひとつで簡単オーブン焼き(Au four)
天板や耐熱容器に食材を並べてオーブンに入れるだけのお手軽な調理法。フランス人はオーブンを使うのが得意で、料理中はほったらかしでOKなので忙しい日にも最適です。
3.
鍋ひとつでたっぷりスープ煮(A la cocotte)
冬にぴったりの温かいスープは、コンロひとつで作ることができ、たくさん作れば残りも楽しめます。
これらのレシピは、手軽で新鮮な食材を活用しながら、特別な時間を持つことができます。
忙しい毎日でも楽しめるフランスの食文化
フランス人の食事スタイルには、おしゃれさと豊かさが共存しています。お皿を華やかに並べることなく、ひとつの皿で完結するスタイルは、特に忙しい人々にとって非常に魅力的です。食事はただの栄養補給ではなく、家族や友人とのコミュニケーションの時間でもあるため、彼らの食卓から学ぶことは多く、シンプルだからこそ奥深いのです。
この本を通じて、フランスの料理を気軽に楽しみつつ、日常の食事を豊かにするためのヒントを得ることができます。忙しい現役世代にぜひお勧めしたい一冊です。
書籍情報
本書『フランス人は、気軽なひと皿で食事を愉しむ』は、2024年9月4日に発売され、128ページ、定価は1,760円(税込)です。あなたの食卓を彩るフランスの味を、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。