視覚障害者支援の実践
2025-08-21 09:00:20

視覚障害者のための歩行誘導アイテムが体験されるイベント

視覚障害者の移動を支える新たな技術



視覚障害者の方にとって、室内での移動は多くの困難を伴います。特に、視覚的な情報が制限されているため、誤って壁や障害物にぶつかってしまうこともあります。そのため、より安全かつスムーズに移動するための支援技術が重要とされています。

錦城護謨株式会社が開発した「歩導くんガイドウェイ」は、そんな視覚障害者のための新しい歩行誘導マットです。先日、茨城県筑西市の関彰商事株式会社本社にて、パラアスリートによる体験会が行われました。ここでは、同社がリリースした「歩導くんガイドウェイ」や「ガイドレット」「ココテープ」といった歩行誘導アイテムの使用感について、実際に試してもらった様子が紹介されています。

新たな誘導システム「歩導くんガイドウェイ」



「歩導くんガイドウェイ」は、幅300mm、高さ最大7mmのゴム製マットで、視覚障害者が白杖などを使って感じ取れる感触を基に設計されています。マットの表面はしっかりしたテクスチャーになっており、靴で踏んだ際に床との違いを明確に認識できるようになっています。特更に、両端がスロープ状になっているため、車椅子やベビーカーでもスムーズに通行することが可能です。

このマットを体験したゴールボール日本代表の山口選手は、「足で踏んだ感触がわかりやすく、この誘導方法でもしっかり進むことができる」と好意的な感想を述べています。

「ガイドレット」で広がるバリアフリー環境



次に、高橋選手が体験したのが視覚障害者トイレ誘導ライン「ガイドレット」です。この商品は、広めに設計されたバリアフリートイレ内で道に迷わないように、トイレブースや洗面台への動線をハッキリと示します。高橋選手は、「普段は迷子になることが多いバリアフリートイレですが、これがあれば快適に使える」とその利便性を実感しました。これにより、視覚障害者も安心してトイレを利用できるようになります。

自立した移動を支援する「ココテープ」



さらに、視覚障害者歩行テープ「ココテープ」も試しました。このテープは塩化ビニル製で、手軽に持ち歩けることから必要な場所に貼り付けて使用します。山口選手は特に海外遠征時の目印として利用できると評価しています。一方で高橋選手も、視覚障害者が自立のための目印を持つことの重要性を強調し、社会全体の理解が深まることが大切だと述べました。

持続可能な環境づくりを目指して



錦城護謨株式会社は、今回のアイテムを通じて、視覚障害者を含むすべての人々が自由に移動できる環境を整えることを目指しています。今後は公共施設や民間企業での導入を進め、社会全体に広めていくことを計画しています。視覚障害者の方々が安心して生活できる社会を実現するためには、不断の努力が求められます。

この体験会は、関彰商事株式会社の協力のもと、錦城護謨株式会社が企画・実施しました。今後もさらなる発展と普及が期待されます。


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会社情報

会社名
錦城護謨株式会社
住所
大阪府八尾市跡部北の町1丁目4番25号
電話番号
072-992-2321

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