岡山大学の技術職員、小林元成氏が特別功労賞を受賞
国立大学法人岡山大学(岡山市北区)は、その技術職員である小林元成さんが「有機微量分析研究会」の創立70周年を記念して特別功労賞を受賞したことを発表しました。小林さんは、同大学の総合技術部機器分析・動植物資源技術課に所属し、分析計測分野での技術力が高く評価されました。
小林技術専門職員の業績
小林技術専門職員は、2018年から日本分析化学会有機微量研究会の標準試料小委員会にて、元素分析装置を用いて標準試料の検定を行ってきました。標準試料は、有機微量分析において実質的な元素の含有率を保証する基準物質であり、その品質を維持することは、分析機器の性能や安定性を確認する上でも極めて重要です。
今回の受賞は、小林さんがこの標準試料の検定において素晴らしい貢献をした結果とされています。小林さんは受賞を受けて、長年の技術と経験の積み重ねが評価されたことを嬉しく思うと同時に、他の先輩たちの指導と仲間の協力に感謝の意を示しました。今後も依頼された試料を正確に測定し、再現性の高い分析を続けたいと抱負を述べています。
大学側の反応
この受賞について、岡山大学総合技術部の佐藤法仁副理事・副学長は、小林技術専門職員の長年の努力と地道な業務に対する敬意を表明。技術職員の活動は、大学の教育研究活動にとどまらず、社会全体を支える重要な役割を担っており、今後の技術職員の技術による貢献に期待を寄せました。
岡山大学の取り組み
岡山大学は「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」という長期ビジョンを掲げています。このビジョンを実現するため、同大学では技術職員を含めた大学職員の能力向上にも取り組んでいます。文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、新たな価値を創出するナレッジワーカーの育成に力を入れているのです。
特に小林技術専門職員のように高い技術力を持つ技術者を今後も育成し、日本の科学技術やイノベーションの振興に寄与することが目指されています。
期待される成果
今後も岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たし、社会に対して重要な貢献を行っていくことが求められています。特に、今回の受賞はその一歩であり、技術職員に対する期待は高まるばかりです。地域社会との連携や新たな研究成果を通じて、社会に良い影響をもたらすことでしょう。
これからも岡山大学の活動に注目していきたいですね。