2025年父の日に関する若者意識調査:父子関係の変化とは
株式会社アイ・エヌ・ジーが行った2025年の父の日に関する調査が注目されています。関東の高校生を対象に、実際にプレゼントした経験や、憧れのお父さん像についてのリアルな声を集め、その結果が発表されました。特に印象的なのは、父子関係の変貌や価値観の変化が浮き彫りになったことです。
実際にプレゼントしたもの
調査の結果、父の日に実際にプレゼントしたことのあるアイテムのトップは「手紙」で、その割合は29%に達しました。これは、普段は言葉にできない感謝の気持ちを文字で表したいという思いから来ているようです。ある高校生は「普段は口にできないからこそ、文字で伝えたい」と述べており、手紙が今も古典的な贈り物として根強い人気を誇っていることが分かります。
続いて、「ハンカチ」と「肩たたき券」が共に2位にランクインし、それぞれ20%という結果に。これらはお小遣いの範囲内で購入できるため、手軽に贈れるという利点があります。「小さい頃に作って喜ばれた」という思い出が残る作品も多いようで、心温まるエピソードが寄せられました。
4位には「ネクタイ」と「花」が同率で選ばれました。これもまた定番のお父さんへの贈り物であり、「父の日=ネクタイ」というイメージが根付いています。バラエティーに富んだ選択肢が示すように、父の日が特定のプレゼントに縛られない柔軟な日であることが伺えます。
贈り物の予算
次に、プレゼントの予算についての調査も行われました。最も多かったのは「0円(買う予定はない)」で34%を占め、予算をかけない高校生が多いことが明らかになりました。実際には「手紙や肩たたき券を渡す」という声も多く、お金よりも気持ちを重視する価値観が強まっているようです。
ただし、「10,000円以上」の予算を考えている人もいて、兄弟姉妹で協力してブランドのネクタイをプレゼントする場合も見られました。
憧れのお父さん
「お父さんになって欲しい芸能人」についての調査では、堂々の1位が木村拓哉氏でした。多くの高校生が「木村拓哉がお父さんだったら絶対に最高!」という理想を持っていることが伺えます。続いて、平野紫耀氏が2位、ムロツヨシ氏などが同率で3位に入りました。彼らはそれぞれ、父親としての実績やドラマでの役柄が影響していると考えられます。
父親あるある
父親に関するユーモラスなエピソードも寄せられました。引き合いに出されたのは日常生活の中でクスッと笑える内容で、自分の得意料理にこだわる、一見無関心に見えるが心配して声をかけてくる、親父ギャグを頻繁に披露するなど、多岐にわたりました。こうした「お父さんあるある」は、高校生の心の中にだけでなく、家庭に温かさをもたらしていることが伝わります。
次なるトレンド
最後に、若者たちが予測する「ネクストトレンド」も紹介されました。ジャグアタトゥーや特にK-POPに影響を受けたウィッシュコアファッションが注目されており、新たな流行を作り出す予感がします。
この調査から見えるのは、父親との関係がますますオープンで、個々の価値観が尊重されている現代の高校生たちの姿です。彼らの感謝や愛情がどのように表れ、また将来のライフスタイルにどう影響を与えるのか、引き続き注目していきたいと思います。