雪印メグミルク、テックタッチ導入で業務DXを加速する新たな取り組み

雪印メグミルク、テックタッチを導入

2023年、雪印メグミルク株式会社がAI型デジタルアダプションプラットフォーム（DAP）「テックタッチ」を全社に導入することを発表しました。テックタッチを開発・提供しているテックタッチ株式会社は、国内でのマーケットシェアを誇り、その技術は大手企業でも広く利用されています。

導入の経緯と背景

雪印メグミルクは、2023年5月に新しい経営計画「Next Design 2030」を策定し、業務基盤をデジタル化し、DX（デジタルトランスフォーメーション）を推進する方針を打ち出しました。特に、業務ワークフローの管理には「ServiceNow」を採用。これに伴い、従来システムの複雑さを解消するためとしてテックタッチを選択しました。

「ServiceNow」の柔軟な業務設計能力は評価されているものの、操作が複雑であるという課題も抱えていました。また、雪印メグミルクが独自に開発した対話型AI「YuMe＊ChatAI」をどのように活用し、従業員の日常業務に溶け込ませるかも重要なテーマとして挙げられていました。

テックタッチの機能と利点

「テックタッチ」の導入によって、社員は直感的に業務システムを利用できる環境が整備されます。特に「AI Hub」や業務ナビゲーション機能により、リアルタイムでの操作サポートが実現しました。これにより、業務フローに沿ったスムーズな操作が可能となり、業務効率が大きく向上するとの期待が寄せられています。

このプラットフォームは、社内規定に関する質問に対してAIが即座に回答することができ、操作ミスや問い合わせを減少させ、ユーザー満足度を高めることにも寄与します。

今後の展望

プロジェクトは2025年2月にスタートし、多くの導入効果が期待されています。特に新入社員に対する業務の案内を自動化することで、72%の参加者が「簡単だった」と回答しており、操作経験の向上が見込まれています。今後は、さらに多様な業務領域へテックタッチを拡大させる予定です。

雪印メグミルクのDX戦略部長、小幡貴司氏は「テックタッチの導入により、効率的な業務プロセスの実現が期待できる」とコメントしており、会社としてもより良い業務環境の構築へと進んでいます。さらなるAI連携による業務改善を図り、従業員が快適に働ける環境を提供していく姿勢を示しています。