公共WiFi利用者の不安実態調査
外出先でのスマホ利用が当たり前になっている現在、カフェや駅、商業施設などでの「公共WiFi」は、多くの人が利用する便利な通信手段となっています。しかし、利用者の約4割が個人情報にかかわる操作を行った経験があることが、最近の調査で明らかになりました。この調査は、ポケットWiFiレンタルサービスのWiFiGO!と共同で実施されたもので、全国の20〜59歳の男女500名を対象に行われました。
調査概要
この調査は、2025年12月7日から12月15日まで行われ、インターネットを通じて一般の人々にアンケートを実施しました。その結果、公共WiFi利用の現状やリスクに対する認識が浮き彫りとなりました。具体的には、公共WiFiを利用する頻度や場所、危険性への理解度、不安を感じる経験について尋ねています。
公共WiFiの利用頻度
調査によれば、48.6%の人々が「公共WiFiを使わない」と回答しました。一方で、ほぼ毎日または週に数回アクセスしている層も存在するものの、日常生活においてはあまり定着していないことがわかります。そのため、利用可能な環境が増えており、安全性への不安が利用をためらわせているという実態が浮かび上がります。
利用場所の実態
公共WiFiが利用される場所は、カフェや商業施設、駅など、生活の延長にある環境が多いことが明らかになりました。移動中や外出中の短時間利用が主流で、長時間の利用は少ないということがわかりました。
公共WiFiの危険性の理解度
調査では、公共WiFiの危険性について理解していると感じる人が約80%に上りましたが、その多くが「なんとなく理解している」状態にとどまっています。具体的なリスクや対策までを知る人は少なく、リスクを軽視しているケースが多いようです。特に、外出先での利便性を優先し、個人情報を扱う操作を行っている人が約4割に及ぶため、さらなる注意が必要です。
不安体験の実態
また、約13%の利用者が「不安・ヒヤッとした」経験をしていると回答しています。具体的な内容としては、怪しいWiFi名や不正ログインの疑い、フィッシングメールなど、リスクの高い状況に直面した経験が多く語られています。
まとめ
今回の調査からは、公共WiFiが便利でありつつも、危険性についての理解が不足している実態が明らかになりました。外出先での通信手段として利用が進んでいる一方で、安全性への不安が根強いことが示された調査報告となりました。今後は、公共WiFiの利便性と安全性が両立できるよう、本格的な対策が求められることでしょう。