株式会社unbotが東京本社を設立
中国で日系企業の流通を支える株式会社unbotが、東京都渋谷区に新本社を開設しました。これにより、同社は日本市場に本格的に参入します。この動きは日中間のEC(電子商取引)事業における新たなビジネスチャンスとして注目されています。
unbotの概要
unbotは、2011年に上海で設立された企業で、日系企業が中国でのEC事業を成功させるための支援を行っています。本社を東京に移転することで、日本国内のクライアントに対し迅速かつ効果的なサービスを提供することを目指しています。特に、日本の企業が中国市場に進出する際にはさまざまな課題があるため、この新しい拠点は重要な役割を果たすと考えられています。
同社はEC分野に特化して、プラットフォームとの交渉やページ作成、広告運用、SNS運用、顧客サポートなどを手掛けています。さらに、リアル店舗の進出を見込んだウェブプロモーションやO2O(Online to Offline)戦略も含めて、幅広いサービスを提供しています。
東京本社設立の背景
これまでは香港や上海を中心に事業を展開していたunbotですが、最近、日本からの問い合わせが増加し、日中の越境ECや訪日インバウンドプロモーションのニーズが高まっています。このため、より直接的なサービスを提供すべく東京に新たな拠点を設けることを決定しました。これにより、顧客には迅速かつ対面でのサポートが可能となります。
今後の展望
中国は世界の中でもテクノロジーが進んでいる国で、今後ますます日本企業にとって魅力的な市場であることは間違いありません。しかし、EC進出を試みた日本企業の多くが、現地の事情を理解しきれずに失敗を経験しています。unbotは、東京本社を設立することにより、こうした企業に対し、リアルな市場情報や成功事例を提供していく方針です。
また、中国から日本へ正確な情報を早く届けることで、日中間の情報格差を解消することにも力を入れます。これにより、企業の円滑な市場進出をサポートし、日本-中国間のビジネス環境を改善することを目指しています。
会社情報
新しい東京本社のキャッチコピーは「会える中国のリアル」。この拠点を活かし、今後ますます進化するEC市場での成功を目指します。