大人の婚活現状と悩みを探る調査結果
2024年8月上旬に行われた婚活に関する調査で、35歳以上の男女241名を対象に現状を探り、婚活の悩みや意識について深掘りしました。この調査は、ハイスペ男子総合研究所が運営する恋愛・婚活スクール「総研アカデミー」における取り組みの一環であり、参加者の年齢層は幅広く、多くの大人が「いつかは結婚したい」と考えていることがわかりました。
調査結果のポイント
調査の結果、女性の「合計特殊出生率」が1.20と低下し続け、婚姻件数も20年間で3割減少している背景が浮かび上がりました。2022年の初婚年齢は男性が31.1歳、女性29.7歳と遅くなっており、婚活の必要性が高まっています。
調査対象の241名の内、特定のパートナーがいると答えたのはわずか24.5%で、結婚に向けた準備が進んでいないことが示されました。多くの参加者が「いつかは結婚したい」と考えつつも、具体的な時期を決めていないことから、結婚したいという意識が薄い状況がうかがえました。男女とも「時期は特に決めていない」という回答が多く、特に男性は54.2%がこの回答でした。
結婚の理由と女性の悩み
結婚したい理由には「精神的な安心が欲しい」という回答が多く、全体で61.4%にのぼりました。男性は「好きな人と一緒にいたい」との意向も強く見せており(56.7%)、これに対し女性は経済的な安心(56.2%)を求める傾向がありました。「いい人に出会えない」という声がもっとも多く、婚活中の約半数がこの悩みを抱えていることが明らかとなりました。
参加者の76.8%が「特に行動はしていない」と回答し、女性に至っては84.3%が具体的な活動をしていないとし、あまりにも多くの人が出会いの場に足を運んでいないことが示されました。
具体的な行動の必要性
出会いの場での経験を重ねる中で、マッチングアプリや婚活イベントへの参加が億劫になり、疲弊感を感じている人が多いことも報告されています。また、コミュニケーションがうまく取れず、良い関係を築けないと感じる人も少なくありません。
専門家の視点
ハイスペ男子総合研究所の所長・吉沢詩乃氏は、「待ち婚活」の現状を踏まえ、以下の三つの悩みを指摘しました。まず、「いい人と出会えない」という悩み、次に「マッチングアプリが怖い」との意識、最後に「コミュニケーションに難あり」という課題です。これらの悩みを解消するためには、自己改善や異性から見つけてもらいやすい環境を作ることが重要とされています。
婚活が「いい人探し」から「自己のアップデート」にシフトする必要性が訴えられています。自分自身の魅力を高めることで、出会いの幅を広げることが期待されています。
まとめ
大人たちの婚活の実態として、行動を起こさずにループしている現状が浮き彫りとなり、専門家からは積極的なアプローチの重要性が指摘されました。婚活の成功には、自分をアップデートする努力と出会いの場に行くことが不可欠であるということが、今回の調査からもますます明確となっています。