デジタル時代でも写真プリントの価値が再認識される背景とは
最近、株式会社DNPフォトイメージングジャパン(PIJ)による調査が発表され、20代から40代の女性601名を対象に、写真の撮影スタイルや価値観に関する興味深いデータが明らかになりました。特に、写真撮影がスマートフォンを中心に展開される一方で、スマホ以外のカメラ利用が増加しているという現象が取り上げられています。
スマホ以外のカメラ利用の増加
調査によると、全体の4人に1人がスマートフォン以外のカメラを用いて写真を撮る機会が増えていると感じており、その中でも特に20代女性においては、3人に1人がその増加を実感しています。ここ数年で、フィルムカメラやデジタル一眼レフへの関心が湧いており、若い世代が異なる機材を使い分けて写真を撮るスタイルが広がっています。
この調査からわかるように、未だにスマートフォンが写真撮影の主役であることは確かですが、若者たちがアナログ的な撮影体験を求め、景色や思い出を別の切り口で捉えたいというニーズが生まれています。
「良い写真」の定義の変化
特に20代では、写真に求める価値観が多様化していることが伺えます。「良い写真」の基準として、46.9%が「思い出や体験が強く残っている」ことを挙げており、次いで「色や質感がきれい」であることが重要視されています。これにより、体験や記憶、そしてその表現としての美しさのバランスが重要視されています。
写真プリントの意義
データ保存が一般的な時代においても、53.6%が「良い写真はプリントとして残したい」と感じていることが明らかになりました。この意識は特に、スマホ以外のカメラで撮影機会が増えている層において顕著で、64.1%がプリント意向が高いという結果が示されています。写真を形として残すことの意味を改めて見つめ直す動きが進行中です。
プリントしたい写真の傾向
「プリントとして残したい」と考える写真のジャンルを尋ねたところ、最も多かったのが「人(家族や友人など)」で60.4%を占め、続いて「旅行やイベントなどの思い出」が54.9%という結果でした。これらのデータは、記憶や感情と結びつく写真が特にプリントされる傾向にあることを示唆しています。特に、スマートフォンで撮影された写真は、身近な人との日常の記憶を残すために使用されることが多い一方で、専用カメラでは特別な瞬間が重視されています。
結論
今後も、デジタル保存が主流である中、どうしても我々の記憶や感情の一部を形に残したいというニーズが高まっているようです。株式会社DNPフォトイメージングジャパンは、この調査結果をもとに、生活者がより手軽に思い出を形として残すことができる写真プリントサービスを提供していくとともに、2026年2月開催予定の「CP+2026」ではフォトプリントの価値を体験できる内容を用意しています。
このような流れを受け、あえてアナログな手法で大切な瞬間を捉えたいと考える若者たちの選択肢が広がっていることは、文化的にも重要な意義があります。デジタル全盛を迎えつつある現在、写真プリントの価値が再認識され、多くの人々の記憶の一部として残り続けることでしょう。