JDSCが米iSEEK社と提携、CADseekの正規提供を開始
株式会社JDSC(東京・文京区)は、米国のiSEEK社との業務提携を発表し、革新的な類似形状検索エンジン「CADseek」の正規提供を開始しました。これにより、製造業界における設計や部品調達の効率化が期待されています。
CADseekの概要
CADseekは3次元形状のベクトルデータを活用した検索プラットフォームで、特許技術に裏付けられた高精度かつ迅速な検索能力が特徴です。このエンジンは、オブジェクトの内部形状を数値化し、ユーザーが求める形状に基づいて、最適な検索結果を返します。
機能の特長
- - アッセンブリの取り扱い: 一部の部品を取り除いたアッセンブリの形状を元に、類似した構成のアッセンブリを検索できます。
- - 多様なデータ形式の検索: 写真や手描きスケッチ、Excelデータなども検索対象に含まれ、リアルタイムでの作画による検索が可能です。この特長は、ユーザーの創造性を最大限に引き出します。
最近、世界的な航空機製造会社であるザ・ボーイング・カンパニーにも採用され、その高い精度と汎用性が広く評価されています。
効率化とコスト削減への貢献
CADseekは、製造業におけるSCM(サプライチェーンマネジメント)やECM(エンジニアリングチェーンマネジメント)の各工程において、業務の効率化やノウハウの継承に貢献するコア技術となります。部品調達コストの削減にも寄与し、機械学習や予兆分析などの高度な技術とも統合しています。
JDSCは独自のAI技術を活用し、3Dデータに加えて2Dデータも検索対象にする開発を進めています。これにより、機械や金型の監視、さらには化学物質の分析へも応用が広がっています。
JDSCの取り組み
創業以来、JDSCはAIアルゴリズムの開発と業務システムへの実装を通じて、多くの企業に対する支援を行ってきました。今回のiSEEK社との提携により、日本市場に特化した追加開発を行い、各企業への導入支援や用途に応じたカスタマイズを提供していくとのことです。
JDSCについて
- - ミッション: 製造業はもちろん、物流、エネルギー、ヘルスケア、公共などの基幹産業において、社会課題の解決を目指しています。
- - 強み: 一気通貫型のAIソリューション開発で、技術面とビジネス面の両方から高い価値を企業に提供します。
- - モデル: 大手企業との共同開発を進め、業界全体への展開を目指す効率的なビジネスモデルを採用しています。
この提携は、製造業界に新たな改革の波をもたらし、多くの企業の業務効率を飛躍的に向上させることが期待されます。今後の展開に目が離せません。