社会問題の早期介入に取り組む第3の家族
特定非営利活動法人第3の家族が、新たに採択された「ICT×早期介入助成2023年度」(休眠預金等活用事業)の一環として、子どもたちへの支援をさらに強化することとなりました。これは、一般財団法人リープ共創基金(REEP財団)が展開している助成事業であり、ICTを利用した早期介入を目指すものです。
「虐待予備軍」の支援に特化した新プロジェクト
今般のプロジェクトは、「虐待予備軍の家庭の子どもが社会資源に繋がるプラットフォーム」という名称で、AIやデザイン技術を駆使して、家庭環境に問題を抱える子どもたちが安心して支援にアクセスできる仕組みを構築することを目指しています。これにより、子どもたちの心理的負担を軽減し、彼らが「自分の居場所は他にもある」と感じることのできる社会の実現を目指します。
この新プロジェクトは、虐待の一歩手前の家庭環境で悩む子どもたちに、早期に支援を提供することを主眼としています。具体的な取り組みとしては、様々な情報やリソースを一元化した掲示板「gedokun」、情報発信サイト「nigeruno」、さらに家庭環境に関する調査データを集める「家庭環境データ」などが存在しています。これらのサービスが相互に連携し、より多くの子どもたちに寄り添うことが可能となります。
進化する社会支援の形
特に注目すべきは、ICT技術を駆使した新たな支援手法です。これにより、子どもたちが一人で抱える問題を可視化し、早期に専門的な支援機関やコミュニティに繋げることができます。本プロジェクトを通じ、問題を「早期に見つけ出し」、それを「迅速に解決する」ためのデータ活用が期待されています。これは、今後の社会支援の形を大きく変える可能性を秘めています。
代表者の意気込み
採択に際し、特定非営利活動法人第3の家族の理事長である奥村春香氏は、「これまで私たちが注力してきたテーマであり、REEPの皆様と共に新たな取り組みを行える機会を頂けたことに感謝しています。社会問題に対してICTを用いた早期予防アプローチを続けていきたい」と語っています。彼女の前向きな姿勢が、今後の活動の原動力となることでしょう。
組織の成り立ちと提供サービス
第3の家族は、家庭環境に悩む小学生から大学生を対象に「寄り添わない支援」を行う団体です。具体的には、情報提供やイベントを通じて彼らが「自分の居場所」を再発見できるようサポートしています。主な活動には、リアルとオンラインを融合させた情報発信、調査活動などがあり、全国各地で積極的に活動しています。
【法人設立日】2023年3月23日
【所在地】神奈川県横浜市中区相生町三丁目61番地 泰生ビル2階
【公式サイト】
第3の家族
未来に向けて
今後もさらに進化する第3の家族のサービスに注目が集まります。家庭における支援の新たな形が生まれる中、虐待予備軍の家庭に寄り添うプラットフォームとして活動を広げていくことで、子どもたちの未来がより明るく照らされることを期待しています。