新たな協定締結
岐阜県坂祝町とレッドホースコーポレーション株式会社が、地域活性化起業人制度を通じた協定書を締結しました。この合意は2023年9月22日に行われ、10月1日から最大3年間にわたり坂祝町に地域活性化起業人を派遣するものです。これにより、坂祝町はさらなる魅力と価値の向上を目指します。
地域活性化起業人制度とは
地域活性化起業人制度は、地方公共団体が三大都市圏にある企業の社員を受け入れ、その人材のノウハウを地域活性化に生かすために総務省が推進する事業です。この制度は特別交付税措置で支援されており、レッドホースコーポレーションは2021年からこの制度を活用し、地方自治体に社員を派遣してきました。
協定の詳細内容
本協定の期間は2023年10月1日から2026年3月31日までで、必要に応じて毎年更新可能です。坂祝町に派遣される役割は次の通りです:
1.
発信力の強化:町の魅力を広く届け、観光や訪問者を促進する目的です。
2.
特産品の開発:地域産品の新しい価値を引き出し、販路を拡大します。
3.
地域事業の支援:町内の事業者や団体との連携を深め、地域の経済を活性化する取り組みです。
地域活性化起業人のコメント
今回、レッドホースコーポレーションから派遣される地域活性化起業人、野原麻由氏は「坂祝町に携わることができ光栄です」と語り、過去に培った経験を生かして地域の発展に貢献する意欲を示しています。また、彼女は出身が近隣の各務原市であり、地域に親しみを感じていることも強調しています。
協定の背景
レッドホースコーポレーションは全国の自治体に対しふるさと納税業務の支援を行っており、地域の活性化のために新たな事業を拡充しています。坂祝町が地域特産品の開発のための人材を募集していることを知った同社は、2023年5月に接触し、協議を重ねて協定を結ぶ運びとなりました。
代表者のコメント
レッドホースコーポレーションの山田健介取締役は、地域自らの稼ぐ力が重要であると強調しました。坂祝町での取り組みを通じて、地域資源を活用した持続可能な発展に寄与したいと考えており、協定が地域の発展とともに自社の成長にもつながることを期待しています。
坂祝町について
坂祝町は岐阜県の中南部に位置し、面積は12.87㎢、人口は約8,200人です。自然に恵まれたこの町は、木曽川が流れ、様々な産業が栄えています。ここでは日本瓦製造などの伝統工芸が根付いており、地域の魅力を最大限に引き出す取り組みが求められています。
坂祝町の町長、伊藤敬宏氏も、この協定の意義を改めて認識し、地域資源をどのように生かしていくかを考えるきっかけになると期待を寄せています。
本協定は、地域の活性化に向けた大きな一歩であり、坂祝町が持つ潜在能力を引き出すための重要な舞台となるでしょう。今後の展開に目が離せません。