韓国SK TelecomとPOSTECHの5G-Advanced技術向上に向けた取り組み

韓国SK TelecomとPOSTECHが挑む5G-Advanced技術

アンリツ株式会社は、韓国における通信技術の最前線で重要な役割を果たしています。特に、韓国の通信事業者SK Telecom（SKT）と、浦項工科大学校（POSTECH）の共同研究において、アンリツのラジオコミュニケーションテストステーションMT8000Aが採用され、モバイル通信性能の向上に寄与しています。

5G-Advanced技術へのシフト

今、世界は5Gから進化した5G-Advancedの時代に突入しようとしています。この技術は、3GPP Release 18以降の仕様に基づき、通信速度や容量を飛躍的に向上させることが期待されています。サポートされる技術革新が次々と登場する中で、アンリツはその中心的な役割を担っています。今回のプロジェクトの目的は、AIと新しいアンテナ技術を活用し、携帯電話の通信性能を飛躍的に向上させることです。

技術のイノベーション

具体的な取り組み内容として、スマートフォンに搭載するアンテナの本数を4本から最大8本に増やす試みがあります。この拡張により、通信環境で発生する電波干渉の問題に対処し、リアルタイムでの最適化を実現しています。この技術を検証する上で、MT8000Aはモバイル通信の基地局シミュレーターとして使用され、従来の条件と比べてデータ伝送速度が大幅に向上したことが確認されています。これは、今後のモバイル通信にとって非常に重要な成果と言えるでしょう。

MT8000Aの特長

アンリツのMT8000Aは、3GPP試験規格に準拠しており、第5世代移動通信システム（5G）に関する多種多様な試験が可能です。RF測定からプロトコル試験、アプリケーション試験など、非常に幅広い範囲に対応しており、ユーザーの求める試験要求に応じて、ハードウェアをモジュール単位で柔軟に組み替えることができます。これにより、4×4 MIMOや8CA（キャリアアグリゲーション）などの最先端技術にも対応可能です。

今後の展望

アンリツは、5G-Advancedだけでなく、6GやAIを活用した次世代通信技術の研究開発にも注力しています。これにより、さらなる技術革新を目指し、通信技術の進化に貢献する意欲を見せています。来るべき通信の未来を見据えた取り組みは、業界をリードする重要な一歩となることでしょう。

MWC Barcelona 2025でのデモンストレーション

今回の技術検証のデモ動画は、2025年3月3日から3月6日までスペインのバルセロナで開催される「MWC Barcelona 2025」で、アンリツのブースで展示される予定です。
展示場所：ホール5、スタンドD41
ぜひ足を運んで、最先端の通信技術に触れてみてください。

詳しい情報や最新の製品情報は、アンリツ公式サイトやFacebookページからご確認いただけます。

会社情報