霞ヶ関キャピタル、ホスピス住宅6物件の運用へ移行
霞ヶ関キャピタル株式会社(東京都千代田区)は、ホスピス住宅6物件の運用フェーズ移行を発表し、これら6物件は森トラスト株式会社へ売却されました。今回の取引は、約150億円に相当する資産規模となり、今後も同社は森トラストからアセットマネジメント業務を受託し、運用管理に関与していくことが明らかになっています。
背景:超高齢社会の課題
日本は超高齢社会に突入しており、高齢者向けのヘルスケア施設が不足しているという深刻な課題があります。このような社会的な背景の中で、霞ヶ関キャピタルは新規ヘルスケア施設を市場に供給し、課題解決に向けて努力しています。
同社のホテル事業で培った開発力とデザインセンスを活かしたヘルスケア施設の開発に加え、グループ会社であるKC-Welfare株式会社によるCLASWELLシリーズのホスピス住宅の運営も行い、サービスの差別化を図っています。
ホスピス住宅の運用フェーズ移行
このたび、ホスピス住宅6物件が運用フェーズに移行し、今後も多様な投資機会を提供していく計画です。この運営の転換は、当社の成長戦略、「AUM(運用資産残高)を積み上げ、安定収益の拡充を加速させる」という理念の一環として位置付けられています。
アセットマネジメント業務を受託することにより、ストック収入を積み上げ、長期的な成長を目指します。特に、管理報酬に関しては、安定した収益基盤となり、企業価値の向上に寄与すると見込まれています。
物件概要
運用されることになった6物件の内訳は以下の通りです:
- - CLASWELL 仙川
- - CLASWELL 小竹向原
- - CLASWELL 信濃町
- - CLASWELL 下石神井
- - 札幌市南区案件
- - 札幌市中央区案件
経済的見通し
今回の取引に伴い、キャピタルゲインや管理報酬が売上へ反映される予定であり、これらは2025年8月期の業績予想に織り込まれています。長期的な視野で、持続可能な収益貢献を図る施策が進められています。
会社概要
霞ヶ関キャピタル株式会社は、2011年9月に設立されて以来、様々な事業を展開してきました。ヘルスケア施設開発をはじめとし、物流施設やホテル開発を行うなど、多岐にわたる業務を通じて、成長を続けています。
現在、同社は東京都千代田区霞が関に本社を置き、代表取締役は河本幸士郎氏です。資本金は185億4083万円で、295名の従業員を抱えています。
今後も霞ヶ関キャピタルの動向から目が離せません。ヘルスケア事業を通じて高齢者へのサービス向上に寄与し、持続可能な社会の実現を目指す彼らの取り組みに注目です。