新たな視点を提供する絵本『すいちゃんはいそがしい』とは
子どもたちの日常を描いた新しい絵本『すいちゃんはいそがしい』が、2025年1月23日に発売される。この絵本は、株式会社Gakkenの子どもの視点ラボの研究成果をもとに、こどもたちの視点から時間の流れを描いたものだ。元気いっぱいの4歳の主人公すいちゃんが過ごす一日を通じ、いかに時間が大人と子どもで異なるのかを探る。
大人と子どもで異なる「時間」の感覚
一般的に、大人は「時間」を効率よく使おうとするあまり、タスクの管理や予定に偏った生活をしている。一方で、すいちゃんのようなこどもは「できごと時間」という独自の時間の感覚を持っている。すいちゃんの一日は、ただ時間が過ぎるのではなく、過ごした活動の密度や出来事の数によって形作られているのだ。
この絵本では、すいちゃんの朝から晩までの行動が描かれ、それぞれの瞬間がどれほど色彩豊かであるかを視覚的に表現している。例えば、公園では様々な遊具で遊びまわり、40分の間に多くの「できごと」を経験している。その中で、すいちゃんが見せる表情や動きは、子どもならではの純粋な楽しさを感じさせる。
こどもの視点で描かれる豊かな表現
絵本内では、すいちゃんの行動や思いがビジュアルで丁寧に描かれ、大人たちがふと忘れかけていた子どもの時間の豊かさを思い出させてくれる。撮影はすいちゃんの父親であるてんてん氏が担当し、自然体の写真が親子の関係をより温かく演出している。このように、実際の親子の関係性が生き生きとした表現を生む要因となっている。
子どもたちに新たな風を
この絵本は、私たち大人が忘れかけていた「遊びの重要性」を呼び起こす。子どもたちが日常をどう捉えているのかを知ることで、親たちが子どもと過ごす貴重な時間をより大切にできるようになるのではないだろうか。こどもたちがただ「時間」を過ごすのではなく、豊かに、そして楽しく経験している姿を描くことで、読み手も新たな視点を持つことができる。
絵本を通してのメッセージ
『すいちゃんはいそがしい』は、子どもが忙しいからこそ持てる豊かな時間を再発見させてくれる一冊である。子どもたちが経験する時間の流れや、その活動から生まれる感情は、私たち大人が忘れてしまった純粋さに満ちている。この絵本を手に取ることで、子ども・大人両方の時間の価値を再確認できるだろう。是非、書店で手に取ってみてほしい。
商品情報
- - 書名: すいちゃんはいそがしい
- - 企画: こどもの視点ラボ
- - 写真: てんてん
- - 定価: 1,650円(税込)
- - 発売日: 2025年1月23日
- - 判型: AB判/28ページ
- - 電子版: あり
- - ISBN: 978-4-05-206040-3
詳細情報や予約は
こちらから確認できる。