新たなIoT標準規格
2025-03-07 11:28:19

革新的なIoT連携を実現する新国際標準規格の発行が発表されました

新国際標準規格「IEC 63430」の発行



2025年2月、IoTやウェアラブルデバイスの接続性を向上させる国際標準規格「ウェアラブルセンサ信号のコンテナフォーマット:IEC 63430」が発行されました。この規格は、公立大学法人広島市立大学、TIS株式会社、株式会社エー・アンド・デイ、帝人株式会社の4者が中心となり提案したもので、2021年に審議が始まりました。

背景


近年、IoTデバイスやウェアラブル機器の普及が進む中で、利用者が直面していた課題が存在しました。異なるメーカーの機器同士が接続できず、データの連携や共有が難しいという問題です。この問題解決のために、4者はIECに提案を行い、信号形式を統一する「コンテナフォーマット」を策定してきました。

新たな取り組み


IEC 63430の発行により、ウェアラブルセンサ信号の信号やデータの互換性が高まり、IoTの活用がさらに広がることが期待されています。特に、ヘルスケアや医療分野での応用が見込まれており、高齢者向けのサービス開発やニーズの掘り起こしが重要視される中で、AAL(自立生活支援)サービスの重要性が一層増すと言われています。

この規格の採用により、さまざまな企業や団体が迅速に、かつ主導的に連携を進めることが可能になり、国内外での共通デバイスやシステムの構築が促進されます。

技術概要


「コンテナフォーマット」は、IoTデバイスが生成するセンサ信号を標準化し、データの利用を柔軟にする技術です。これにより、製造業や金融業、建設業、エネルギー分野など多様な産業での適用が見込まれています。特に、データ共有や利活用のための基盤が整備されることで、事業の競争力強化が実現すると期待されています。

ウェアラブルセンサ信号コンテナフォーマット技術 概念図

今後の展望


今後、セキュアなセンサデータの管理システムや、リファレンス・アプリの提供、ユースケースの開発が進められる予定です。これにより、IoT領域での新たな市場創造が期待され、国際的に成功したモデルを容易に展開することが可能になるでしょう。

本規格の発行は、IoT及びウェアラブルデバイスを通じた新しい事業や産業の創出につながると考えられます。注目されるこの新たな標準規格、みなさんもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

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