医療用酸素センサ
2021-04-13 11:00:05

マクセルが医療用途に最適な酸素センサを開発!高濃度測定が可能に

マクセルが新たに開発した酸素センサ



マクセル株式会社は、高濃度酸素の測定が可能な新しい酸素センサ「KE-25F3LFM」を発表しました。このセンサは医療用途に特化しており、高精度な測定を実現しています。具体的には、酸素濃度を0%から100%まで測定でき、従来のセンサよりも期待寿命が20%向上しています。

高性能な特徴



「KE-25F3LFM」は、従来の酸素センサが0〜30%の範囲でしか測定できなかったのに対し、0〜100%の範囲をカバーすることで、医療分野における様々なニーズに応えることができるようになりました。特に、酸素濃度が高い環境での安定した測定が求められる医療現場において、その性能は不可欠です。

また、寿命に関しても注意が払われており、一般的な使用条件下で6年という高い耐久性を誇ります。これは医療機器の特性上、長期間にわたり安定した信頼性が求められるため、非常に重要な要素です。

環境規制への適合



さらに、「KE-25F3LFM」は欧州のRoHS指令に適合しており、鉛フリーで製造されているため、環境負荷の低減にも貢献しています。マクセルは、2019年からこの規制に適合した製品をリリースし、今後も環境に優しい技術の開発を推進するとしています。

独自技術の採用



この新しい酸素センサは、マクセルの独自技術である弱酸性電解液を採用しているため、酸素測定時に二酸化炭素の影響を受けることがありません。この特性は、呼吸器疾患の患者を測定する際など、臨床において非常に重要です。呼気中には約4%の二酸化炭素が含まれているため、正確な酸素濃度を測定する能力は必須です。

将来への取り組み



マクセルは今後も、環境に配慮した製品の開発を進め、技術の向上に努めることを目指しています。SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みと共に、土壌汚染や海洋汚染、人体への影響といった社会課題の解決にも寄与すると述べています。将来的には、医療機器や監視機器における酸素ガス濃度測定での適用除外が解除されることが期待されています。

マクセルの「KE-25F3LFM」は、高濃度酸素の測定が可能で、医療分野での新たなスタンダードとなるでしょう。正確かつ環境に配慮した製品が、今後の医療における重要な役割を果たすことが期待されます。

会社情報

会社名
マクセル株式会社
住所
東京都港区港南2-16-2太陽生命品川ビル21階
電話番号
03-5715-7037

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