鳥羽商船高等専門学校に寄贈された油清浄機
三重県鳥羽市に位置する鳥羽商船高等専門学校(通称:鳥羽商船高専)は、最近、三菱化工機株式会社から油清浄機の寄贈を受けるという喜ばしいニュースがありました。この寄贈は、令和7年11月18日(火)に行われた式典で行われ、学校の教育環境の向上に寄与することが期待されています。
寄贈された油清浄機の役割
油清浄機は、船舶にとって重要な装置です。主に燃料油に含まれる水分や不要な物質を遠心力を利用して分離する役割を持っています。この機能により、エンジンに清潔な燃料油を供給でき、燃焼効率が向上し、機器の故障を防ぐことが可能になります。したがって定期的な点検と清掃が必須となり、機関士にとっては欠かせない作業です。
寄贈式の様子
寄贈式では、古山雄一校長が「このような貴重な機器を寄贈していただき有難く思います。学生の実習で大いに活用していきたいと思います」と語り、熱い思いを紹介しました。寄贈された油清浄機は、教育目的で使用されることが約束されました。
さらに、寄贈式の後には油清浄機の分解・清掃・組立に関するレクチャーが行われました。このセッションには商船学科の教員が参加し、具体的な手順や注意点について講師から詳細に説明を受けました。教員たちは疑問点を積極的に質問し、理解を深める姿が見受けられました。
実習の意義
寄贈された油清浄機を用いた実習は、学生たちにとって非常に価値ある経験となるでしょう。今回の寄贈により、最新の設備を駆使した実習が行えることで、学生は実践的な技術や知識を身につけ、現場で即戦力となる人材へと成長することが期待されます。商船学科機関コースは、寄贈された装置を用いて、油清浄機の実習を実施することで、より深い理解を促し、技術の習得を進めます。
鳥羽商船高等専門学校の歴史
鳥羽商船高専は、1881年に設立され、日本の商船教育機関の中でも最も古い歴史を誇ります。教育理念としては、科学的な思考と高度な技術を養成することに重点を置いており、地域社会や世界で活躍できる技術者を育成しています。現在では、商船学科や情報機械システム工学科の2つの学科を有し、学生たちは将来の船員やエンジニアとしての能力を高めるために日々努力しています。
地元に根ざした教育機関として、鳥羽商船高専は今後も地域社会とのつながりを大事にしつつ、学生たちに質の高い教育を提供し続けることでしょう。
学校概要
- - 学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構鳥羽商船高等専門学校
- - 所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
- - 校長:古山雄一
- - 設立:1881年
- - ウェブサイト:鳥羽商船高専門学校
以上のように、油清浄機の寄贈は地域の教育機関にとって新たな一歩です。今後の教育活動がますます充実することを期待しています。