IoTトイレ実証実験
2020-02-19 16:00:17
IoTで進化するトイレ環境。ルクア大阪での実証実験
最近、IoT技術が日常生活において様々な形で導入されていますが、その一環として、トイレ利用の快適性を向上させる新たなソリューションが登場しました。ファッションビル「ルクア大阪」の10階にあるルクアダイニングでは、トイレ満空IoTソリューション「トイソル」の実証実験が行われており、トイレの利用状況をリアルタイムで把握できるシステムを導入しています。
この「トイソル」は、日本の企業シブタニが開発した電池交換不要の自己発電トイレドアセンサー「SWITCHSTRIKE AIR」を基盤にしたサービスで、実に魅力的な機能を持っています。具体的には、トイレの施錠部分に組み込まれた無線通信デバイスにより、トイレの利用状況を電池レスかつ配線レスで送信します。このシステムは、どんな場所にも工具一つで簡単に取り付けが可能です。
利用者は、ウイングアークのクラウドBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を通じてトイレ利用のリアルタイム情報を確認できます。これにより、トイレの混雑状況や過去の利用実績を把握することができ、待ち時間の短縮や快適な休憩環境の実現が期待されています。
「ルクア大阪」では、実際にトイレが3カ所設けられていますが、どうしても利用状況に偏りが生じてしまうことがあります。この実証実験では、トイレの入口や専用アプリから個室の利用状況が確認できるため、混雑を避けられるようにし、利用環境の改善に努めます。
さらに、蓄積されたデータを元に季節によるトイレの利用傾向を分析し、警備員の見回り業務を効率化したり、清掃作業の無駄を省く取り組みも行っています。このようなIoTソリューションの導入は、単にトイレの管理を楽にするだけに留まらず、利用者の安全や安心、さらには犯罪防止にも寄与する可能性があるのです。
過去の成功事例としては、世界遺産である元離宮二条城でも同様のトイレ管理システムが運用されており、一定の成果を上げています。これにより、さまざまな公共の場でもトイソルの導入が期待されており、その展開は今後ますます広がっていくことでしょう。
このテクノロジーによりユーザーが快適にトイレを利用できるだけでなく、管理側の負担も軽減されるというWin-Winな関係が実現できるかもしれません。ルクア大阪の実証実験は、その第一歩として注目されています。今後の結果に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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ウイングアーク1st株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木三丁目2番1号六本木グランドタワー
- 電話番号
-
03-5962-7400