発酵素材の革新
2024-08-27 18:07:51

未利用バイオマスデータシート vol.2 発酵素材の革新と循環社会の実現

未利用バイオマスデータシート vol.2 発表



株式会社ファーメンステーションは、発酵技術を駆使した未利用資源の再生を通じて、循環型社会の構築を目指すスタートアップです。今回、彼らはヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社(HMT)との共同により、未利用バイオマスを原料とした発酵素材に関する網羅的なメタボローム解析データを収録した「未利用バイオマスデータシート vol.2」を販売開始しました。このデータには、1,100成分に及ぶ代謝産物の詳細が含まれており、発酵アップサイクル素材の開発をサポートします。

課題背景



最近、食品廃棄物が地球温暖化の原因の一つと認識されており、食品業界ではその削減が重要な課題となっています。世界自然保護基金によると、食品廃棄物は描かれている以上に多く、発生の約10%が温室効果ガスの原因となっています。この中で、食品工場から出る残渣や規格外品はもはや無視できない問題です。肥料や堆肥として再利用されるものもある一方、焼却や埋め立てに回されることもあります。

食品廃棄物の利活用方法として、発酵アップサイクル素材の開発が注目されています。これらの素材は、さまざまな機能性成分を持つことがあり、その成分は発酵に使用される廃棄物の種類や微生物によって異なることが特徴です。

未利用バイオマスデータシート vol.2について



「未利用バイオマスデータシート vol.2」は、ファーメンステーションの発酵技術に基づいた解析データが含まれており、特に新規事業を検討している企業や、発酵物の研究者にとって非常に有益な情報を提供します。入力データは、酵母、乳酸菌、麹菌を使った10種類の食品残渣を対象としており、合計100検体が解析されています。この結果として、1,100種類の水溶性およびイオン性代謝物質が測定され、健康や機能性に関わる多様な成分プロファイルを確認することができます。

解析対象の成分



具体的な測定対象には、糖リン酸、アミノ酸、核酸、有機酸、ビタミンや短鎖脂肪酸といった主要代謝物質が含まれています。特に約50種類にのぼる機能性成分の存在が明らかになっており、これは製品開発における強力な手がかりとなります。

未利用バイオマスデータシート vol.2は、異なる菌種や食品残渣の違いによる代謝物質の比較が可能で、合計で7種類のデータセットを用意しています。それぞれのニーズに応じたリーズナブルな価格で提供されており、研究や事業に役立てられます。

価格と販売の詳細



このデータシートの販売は、2024年9月25日から開始され、事前受付は8月30日から行われています。また、販売開始キャンペーンも実施しており、先着10名には定価の10%割引が適用されます。さらに、未利用バイオマスデータシート vol.1とのセット購入にも割引が用意されており、よりお得に情報を手に入れることができます。

無償のデータ提供



製品の購入を検討している方には、部分的なデータを無償で提供するサービスも行っており、ヒートマップ解析や基礎的な代謝物データを無料で受け取ることができます。

まとめ



ファーメンステーションとHMTの連携により、未利用バイオマスデータシート vol.2が誕生しました。このデータは、発酵技術の新たな可能性を引き出し、社会における無駄を減らし、持続可能な未来を築くための一助となるでしょう。興味のある企業や研究者の方々は、ぜひこの機会にご検討ください。


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会社情報

会社名
.css-zir7v7{font-size:15px;font-weight:600;line-height:1.5;color:rgba(0, 0, 0, 0.7);}株式会社ファーメンステーション
住所
東京都墨田区東駒形2丁目20-2
電話番号

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