性暴力支援センター10周年
2023-03-31 08:00:02

性暴力被害者支援センター・ひょうご10周年:性教育講演依頼と支援情報サイト掲載募集

性暴力被害者支援センター・ひょうご10周年:性教育講演依頼と支援情報サイト掲載を募集



2013年4月に設立された「特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センター・ひょうご」は、今年10周年を迎えました。神戸市須磨区の旧若宮病院(現なでしこレディースホスピタル)での性暴力被害者支援活動がきっかけとなり、設立された同センターは、当初は病院内に拠点を置いていましたが、その後、尼崎市の兵庫県立塚口病院に移転、2017年にはNPO法人として認証されました。

設立以来、電話やメール、面談を通して性暴力被害者とその周囲の人々からの相談を受け、医療・法律・心理など様々な支援につないでいます。相談件数は年々増加しており、2013年度の185件から2023年3月20日時点で447件に達し、2023年度は過去最多となる見込みです。

しかし、相談件数の増加は、性暴力被害の実態のごく一部に過ぎないと同センターは指摘します。被害者が性暴力と認識していないケースも多く、支援に繋がるのは氷山の一角に過ぎないと考えています。

より多くの被害者を支援につなげるため、同センターは性暴力被害者支援に加え、支援員養成・研修、予防啓発、交流連携事業にも力を入れています。特に、性暴力の予防と教育活動に注力しており、2022年度には48件の講演会や勉強会で講師を務めました。近年は、低年齢の子どもの被害が増えていることから、幼稚園や保育園、小学校PTAなどからの講演依頼が急増しています。

講演可能なテーマは、教育機関向けの「学校での性暴力被害発生時の対応、予防教育」、医療機関向けの「性暴力被害者診療の実際、多職種連携の重要性」、警察向けの「性暴力被害者の初期対応、支援団体との連携」、弁護士団体向けの「性暴力被害者への重層的支援」など多岐に渡ります。講演は、対面とオンラインの両方で可能です。

現在、同センターでは兵庫県全域からの講演依頼を募集しています。特に、人口の少ない地域での被害者支援の認知促進とネットワーク化が課題となっており、これらの地域からの依頼を歓迎しています。

また、性暴力被害者を相談窓口や支援機関につなぐ情報サイト「バーチャル・ワンストップ支援センター ひょうご」(https://onestop-hyogo.com/)を運営しており、新たな支援機関の掲載依頼も募集しています。現在、県内を中心に150件以上の支援機関情報を掲載していますが、地域による偏りがあるため、県全体での情報格差是正を目指しています。掲載可能な機関は、性暴力被害者に理解または実績のある医療機関、トラウマ治療が可能な医療機関、相談実績が豊富な弁護士事務所や団体、自助グループなどです。

同サイトは、医療・法律・心理など様々な支援機関を検索可能で、住所を公開している機関は地図表示も可能です。ニーズやエリアで機関を絞り込むこともできます。

性暴力被害者支援の更なる充実に向けて、同センターは県内全域での活動拡大を目指しています。講演依頼や支援機関の掲載依頼を検討されている方は、下記連絡先までお問い合わせください。

【団体概要】
団体名:特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センター・ひょうご
所在地:〒660-0892 尼崎市東難波町2-17-77
代表者:三谷 眞希子
設立:2013年4月
URL:https://1kobe.jimdofree.com/
被害者支援ホットライン:Tel.06-6480-1155(月~金9:30~16:30、祝日・年末年始除く)
支援機関情報の掲載依頼:https://onestop-hyogo.com/contact/

会社情報

会社名
特定非営利活動法人 性暴力被害者支援センター・ひょうご
住所
兵庫県尼崎市東難波町2-17-77
電話番号
06-6480-1140

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