産業用音響カメラ「Si1-LD JP」が圧縮空気の漏れを迅速に検出

圧縮空気漏れ検出の革新、フリアーシステムズの新製品

フリアーシステムズが発表した革命的な産業用音響カメラ「Si1-LD JP」は、圧縮空気システムの漏れを短時間で正確に検出することができる製品です。これにより、企業はエネルギーコストの削減や未計画の生産停止を防止することが期待されており、特に製造業においては重要な役割を果たすでしょう。

圧縮空気の重要性

圧縮空気は、多くの工場や製造ラインで重要な役割を担っていますが、そのシステムには空気の25～30%が漏れとして失われるという側面があります。この損失は、エネルギーコストの増加や、予定外の機器故障を引き起こし、結果として企業の利益に大きな影響を及ぼします。特に、コンプレッサーの運転寿命や追加機器の購入が必要となるケースも少なくありません。

Si1-LD JPの特長

新しく登場したSi1-LD JPは、従来のFLIR Si124-LD Plusと比べて、さらに強化された検出能力を持っています。96個のマイクを使用し、最大130メートルの距離から圧縮空気や真空の漏れを自動で検出し、正確な位置を特定することが可能です。加えて、12メガピクセルのカラーカメラを搭載しており、ディテールもひと目でキャッチできることが特徴です。

さらに、バンドパスフィルタ機能により、ユーザーが紛らわしい音源を手動で調整することなく、漏れの検出精度を高めることができます。これは特に、困難な検査現場において非常に有用です。また、軽量でコンパクトなデザインのため、片手で持ちながら作業を進めることができます。

リアルタイムの情報提供

Si1-LD JPでは、タッチスクリーンを通じて高解像度の画像が表示され、リアルタイムで漏れ流量や年間の損失コストが数値化されます。この情報をもとに、修理の優先順位を決めることができ、エネルギー削減のための有効な進捗を追跡できます。これは、サステナビリティの報告書にも役立つデータとなります。

データの利便性

新製品は、オンラインのFLIR Acoustic ViewerやオフラインのFLIR Thermal Studio Proと連携し、シームレスにレポート作成や分析が行えます。データのバックアップや社内での共有もスムーズで、ファームウェアの更新も行えるため、常に新しい技術を取り入れた状態を保つことが可能です。ユーザーは、あらかじめ準備されたテンプレートを使用するか、自分のニーズに合わせてカスタマイズしたレポートを作成することができます。

フリアーシステムズの理念

フリアーシステムズのグローバル音響事業開発マネージャーであるダレル・テイラー氏は、「多くの製造・加工工場では、圧縮空気システムの漏れが原因でエネルギーコストが上昇しています。Si1-LD JPは、持続可能な製造を支援するための迅速かつ正確なソリューションを提供します。」と語ります。この製品は、メンテナンスと運用コストの削減にも寄与し、企業にとって大きな価値をもたらすでしょう。

最後に、Si1-LD JPには2年間の保証がついており、バッテリーや充電器などの付属品も充実しています。Wi-Fi機能が搭載されているモデルとそうでないモデルがあり、様々なニーズに応えられるよう配慮されています。

この革新が製造業の効率化を促進し、持続可能な経営に寄与することが期待されます。詳細情報や購入については、フリアーシステムズの公式ウェブサイトをご確認ください。