アイリスのAI医療機器nodocaが看護師によるインフルエンザ検査を可能にした背景

アイリスのnodoca検査、看護師による適法な実施を確認

AI医療機器を手がけるアイリス株式会社が開発した咽頭内視鏡システム「nodoca」が、新たな進展を遂げました。厚生労働省は、アイリスが提供するこのシステムを用いたインフルエンザ検査が、医師の指示のもとで看護師によって適法に実施できることを正式に認めました。これは、医療現場の効率化と人手不足の解消を目指す重要なステップです。

グレーゾーン解消制度とは

厚生労働省によって確認された内容には、事業者が行う新しい事業活動に関連して、現行の規制が不明確な場合でも安全に進められるようにするための「グレーゾーン解消制度」が加わっています。この制度では、特定の事業計画に基づき、事前に規制が適用されるかどうかを確認できる機会を提供しています。

看護師の役割は広がる

今回の確認によって、以下の点が明らかになりました。
1. 問診入力: 医師だけでなく、看護師や医療事務職、さらには患者自身が問診情報を入力することができます。
2. 咽頭撮影: 医師の指示のもとで、看護師が咽頭の画像を撮影できることが認められました。
3. 遠隔指示の可能性: 医師が電話やビデオ通話を通じて指示を出すことが許可されており、患者を特定した上で一定の症状に基づく指示も可能です。

これらのポイントは、医療現場での業務効率化に寄与し、医師の負担を軽減することが期待されています。

現場のニーズに応える医療機器

アイリスがこの解法を通じて、医療現場のニーズに応えるべく行動を起こしてきたことは明らかです。nodocaを利用することで、看護師がインフルエンザ検査に参加することができ、訪問診療やオンライン診療、さらには介護施設での実施が進むでしょう。これにより、インフルエンザ検査の普及も大いに期待されます。

今後も、アイリスは医療機器の開発を続け、インフルエンザの診断支援を行うAI技術の向上に取り組む方針です。深層学習技術を活用することで、医療現場の課題を解決し、患者に対するより良いサービスの提供を目指します。

nodocaについての詳細

nodocaは、咽頭の画像データや問診情報をAIが解析し、インフルエンザの診断に役立てるための医療機器です。これまでに100以上の医療機関が参加して開発に協力しており、国立研究開発法人産業技術総合研究所や新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）との連携によってさらなる研究と開発が進められています。

アイリス株式会社の基本情報

2017年に設立されたアイリス株式会社は、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる」というミッションのもと、医療現場の要望に応じたAI医療機器の開発を行っています。引き続き、医療の質向上に向けた取り組みを行い、未来の医療のために貢献する姿勢を貫いていくでしょう。

詳細な情報については、ぜひ公式ウェブサイトを訪れてみてください。