2025年飲食業界振り返り
2025-12-25 10:34:21

2025年の飲食業界を振り返り、自己採点67点。不安定なコストと売上の二極化に直面する飲食店経営者たち

2025年の飲食業界を振り返る



2025年を振り返り、飲食業界は様々な課題に直面しました。株式会社シンクロ・フードが実施した調査によると、飲食店経営者たちの自己採点の平均は67点となっており、全体的に前向きな評価が多く見られましたが、同時に経営の厳しさも浮き彫りとなっています。

調査の概要



今回の調査は、飲食店ドットコムの会員を対象に実施され、268名からの回答を得ました。調査期間は2024年12月9日から15日までで、インターネットを通じて行われました。回答者のうちの70.1%が1店舗のみを営んでおり、業態は居酒屋やダイニングバーなど多岐に渡っていました。この背景も調査結果に影響を与えていると考えられます。

2025年の重要ニュース



2025年において飲食店経営者が最も印象に残ったニュースは「食品値上げの加速」で、回答者の31.3%がこのトピックを挙げました。続いて「令和の米騒動」が25.0%、アサヒビールのサイバー攻撃が12.3%でした。これらのトピックは、いずれも経営者にとって切実な影響を及ぼすものであり、コストや仕入れの問題が強く取り上げられました。

「食品値上げの加速」について



回答者からは、仕入れの影響を強く感じている意見が多数寄せられました。「毎週値上げの通知が来る」や「全体的に値上げ率が高いため、価格転嫁が難しい」という声が挙がりました。さらに、米不足や米価高騰についても懸念が表明されており、これは特に飲食店にとって深刻な問題です。

売上と利益の状況



売上については、前年対比で100%から120%未満という範囲に多くの店舗が位置しており、売上回復が一部では見られました。しかし、利益については80%未満という層が多く、経営者たちは原材料費や人件費の上昇に悩まされています。これは売上が回復しても、コスト増によって利益が減少するという厳しい現状を示しています。

経営者の評価と反応



経営者の自己採点は、70点以上と回答した人が61.9%にのぼりますが、評価は一様ではなく、多様な意見が寄せられました。

高評価の理由



「増収や昇給を実現したため」や「高客単価政策が成功した」など前向きなコメントが多い中、「コスト増が直撃した」といった厳しい評価も目立ちました。

低評価の理由



逆に、経営が立ち行かず閉店を考えるほど厳しい一年だったという声もあり、2025年の評価には大きなばらつきが見られました。

2026年のトレンド予測



飲食店経営者たちは2026年のトレンドとして、「省人化」や「二極化」、「健康志向」、「専門特化」を挙げています。今後は人件費や原材料費を考慮し、省人化や効率化を進めるとともに、価格帯の明確な選別が必要とされています。また、健康志向が高まる中で、健康的な素材を使用するメニューの需要が増加すると予測されています。

特に、ビリヤニや麻辣系など、特定のジャンルに特化した店舗への関心が高まりそうです。

まとめ



2025年の飲食業界は、売上の回復があった一方で、経営の厳しさを痛感させられる年でした。2026年に向けては、効率化や専門性が求められており、市場環境の変化に対応する必要があります。今後も飲食業界が直面する課題にどう取り組むかが鍵となります。


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会社情報

会社名
株式会社シンクロ・フード
住所
東京都渋谷区恵比寿南1-7-8恵比寿サウスワン
電話番号
03-5768-9522

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