株式会社フェズが「Urumo Ads」でメディアプランニングに関する特許を取得

株式会社フェズが特許を取得

株式会社フェズは、リテールメディアソリューション「Urumo Ads」のメディアプランニング機能において特許を取得したことを発表しました。これにより、リテールメディア事業におけるテクノロジーの進化が期待されています。特許の取得は今回で4つ目となり、その意義は企業の成長につながると考えられています。

特許の内容

今回取得した特許は、自動プランニングツール『メディアプランナー』を含んだもので、リーチと購買の最適化を目指します。具体的には、下記の情報が特許の概要となります。

- 特許番号: 特許第7727352号
- 発明の名称: プログラム、情報処理装置及び方法
- 出願日: 2025年6月6日
- 登録日: 2025年8月21日
- 特許権者: 株式会社フェズ

この特許は、リテールデータを活用することを背景に、企業がより効率的なマーケティング活動を行うために役立つツールとして開発されました。

開発の背景

原材料価格の変動や消費者行動の変化、顧客ニーズの多様化が進む中、多くの広告主は高い費用対効果を求めています。特にデジタルメディアでは、ターゲットに合った媒体を選定し、限られた予算を効果的に配分することが重要です。しかし、これまでのメディアプランニングは、担当者の経験と知識に依存する場合が多く、データに基づく客観的な選定が難しい状況でした。

メディアプランニング機能の革新

新たに開発されたメディアプランニング機能は、消費者の購買履歴や媒体利用情報、広告配信実績など、複数のデータを統合的に分析するものです。このシステムは、ユニークリーチ（独自のリーチ数）、購買率、オンターゲット率を最大化するための最適化された予算配分を提案します。

主な特徴

- 購買データと媒体利用データの統合分析
- 目標顧客層を購買データで表現し、効果的なメディア選定をサポート
- ユニークリーチ、購買率、オンターゲット率に基づいた予算配分の自動提案

この技術が実現することで、企業は従来よりも精度の高い広告施策を打ち出すことができるようになります。

発明者のコメント

ビジネス開発部のUrumo Ads開発グループのグループマネージャー、萩原龍太郎氏は、自社のUrumo Adsがオフラインの購買データを活用し、オンライン広告のターゲティングやレポーティングを効果的に強化できるサービスであると語ります。さらに、この特許技術を使うことで、広告施策全体のPDCAサイクルを回すことが可能になり、広告主の成果の持続的な改善を促すとしています。

会社情報

株式会社フェズは、2015年に設立されたリテールメディア事業を中心に、テクノロジーを駆使したソリューションを展開しています。東京都千代田区に本社を構え、従業員数は135名（2025年8月現在）。同社は、情報と商品、売場を科学し、リテール業界の新たな常識を築くことを目指しています。

リテールデータプラットフォーム「Urumo」を展開しており、企業がデータに基づいた戦略を構築できる環境を提供しています。