パーソルホールディングスが2024年度のIT賞を受賞
パーソルホールディングス株式会社は、2024年度のIT賞(マネジメント領域)を受賞したことを発表しました。この受賞は、同社が推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが評価されたもので、特に「『はたらいて、笑おう。』をグループビジョンに掲げる企業」としての姿勢が際立ちました。
IT賞とは
IT賞は公益社団法人企業情報化協会によって授与され、ITを活用してビジネス革新に顕著な成果を上げた企業や団体に贈られるものです。マネジメント領域では、既存事業への貢献とIT部門の位置向上に関する取り組みが評価されます。パーソルグループがこの賞を受賞した理由は、戦略的にDXを推進するために新設された「Center of Excellence(CoE)」が貢献したからです。
CoEの設立とその役割
2023年4月に新設されたCoEは、パーソルグループ内でテクノロジーを深く活用するための組織です。この組織は、グループ全体で戦略的にリソースを集中させ、単なるデジタルリソースの補強にとどまらず、企業文化の変革にも目を向けてDXを推進しています。
受賞の背景には、CoEが初年度に49の施策に取り組んだことがあり、これはグループ全体の生産性や利益率を向上させる見込みを立てています。具体的には、人材派遣事業における営業の生産性向上や、取引先へのサービス品質の向上、派遣スタッフの満足度向上を目指す取り組みが行われました。
企業文化の変革
重要な点は、CoEによるDXの推進が、単にテクノロジーの導入にとどまらず、企業文化の変革をも伴っていることです。パーソルは、変革のマインドをもつ文化へと企業風土を変えることに取り組んでおり、これが評価に繋がりました。グループCIOやCDOによるトップダウンアプローチと、CoEからのボトムアップ活動が融合し、全社的なDXの推進体制が構築されているのです。
デジタル人材の育成
さらに、CoEの拡大に向けてはデジタル人材を専門にする採用活動も行われています。難易度の高いデジタル人材の確保に成功し、今後2年間で約80人を新たに採用することにしています。この人材戦略は、パーソルホールディングスおよびそのグループ企業の連携を強化し、革新的なCTOを実現するための基盤となるでしょう。
まとめ
パーソルホールディングスの2024年度IT賞受賞は、同社のデジタルトランスフォーメーションの取り組みが企業文化を変革し、ビジネスの発展に寄与することを示しています。CoEの設立を通じてリソースの集中的な投下と生産性向上に向けた取り組みが進む中、今後のパーソルのさらなる成長が期待されます。