若者が英語で社会課題に挑む！SIESC 2025決勝大会の模様

若者が英語で社会課題に挑む!

2025年9月15日、東京で開催された「ソーシャルインパクト全国英語スピーチコンテスト（SIESC）」の夏大会が、多くの注目を集めました。この大会は、中高生の英語力を活かして社会課題について発信する場を提供し、参加者が自らの意見を強く表現することを目的としています。特に、ファイナリスト9名が選ばれ、教育、環境、ジェンダー、人権、動物保護、食料問題など、多岐にわたるテーマについてスピーチを行いました。

ファイナリストの熱い発表

予選を勝ち抜いてきたファイナリストたちは、会場とオンラインの視聴者に向けて、自らが考える解決策を自信をもって英語で発表しました。特に最優秀賞を受賞したのは、Anna Ishiiさんで、そのタイトルは「Will for a Change」。彼女のスピーチは、国内で年間約50万トンもの衣類が廃棄されるという現状に焦点を当て、廃棄問題への関心を喚起するものでした。Annaさんは、自身が学校で展開した「Revive & Thrive: Upcycling Runway」プロジェクトを紹介し、環境問題を視覚的に楽しむためのファッションショーがどのように実施されたかを説明しました。彼女は「変化を起こすのは意志であり、自分の行動が未来を変える鍵になる」と締めくくりました。

参加者の声

大会後、Annaさんは「緊張する中でのスピーチは、自分の思いを伝える大きな喜びでした」と語り、他の参加者にも挑戦を勧める姿勢を見せました。すでに多くの参加者が、この大会を通じて成長を感じており、文法の正確さよりも、自分の言葉でしっかり考えを伝える重要性が強調されていました。

審査員のコメント

審査員として参加したMaiko Tamagawa Bacha氏は、「若者たちの発表はとても感銘深く、彼らの熱意や意見が社会への新しい視点をもたらすと感じました」とコメント。市民社会への影響を意識した教育の重要性を再認識させられたとのことです。また、Dr. Joe Hug氏は「自分の声で社会課題について発言する機会を持つことが、若者にとってどれほど大きな意味を持つかを実感しました」と述べました。

このように、今回の大会は中高生にとって、自身の意見を表現する力を高めるだけでなく、社会に対する意識を育む貴重な機会となりました。

次回大会の期待

次回の大会は2026年4月29日に開催予定であり、今後も中高生の参加者の声が増えることが期待されます。社会への訴えを持つ若者たちが更なる飛躍を遂げる場を準備するため、SIESCは引き続き支援を行っていきます。興味のある中高生の皆さんは、公式サイトやSNSをチェックして、エントリーをお待ちしています。