ローデ・シュワルツが新たな5G技術の承認を得る
技術の進化の中で、ローデ・シュワルツがついにその名を刻むマイルストーンを迎えました。この度、同社のR&S TS8980FTA-M1 5Gコンフォーマンス・テスト・システムが、Global Certification Forum(GCF)より5G FR2 RRMスタンドアロン・モードに対する初の承認を受けました。この承認により、5G技術のスタンダードがさらに向上することが期待されています。
技術の進展とその影響
この承認は、5Gのミリ波帯域で、特に1つおよび2つの到来角(1 x AoAと2 x AoA)におけるスタンドアロン・モードでの無線リソース管理(RRM)性能の確認を含んでいます。ローデ・シュワルツのテストシステムは、複数の到来角に対応するために、R&S ATS1800Mという電波暗室を活用しており、モバイル向けの5G FR2 RRMコンフォーマンス・テストを広範囲にサポートしています。
この技術は、特に固定無線アクセス(FWA)アプリケーションを想定した無線5Gルーターや顧客構内設備(CPE)の性能評価において、ますます重要な役割を果たしています。これにより、製品メーカーは、実際の5Gコア・ネットワーク(5GC)および5G SA環境下で、ミリ波周波数を利用したモバイルネットワークとの整合性を証明できるようになります。
5Gネットワークの未来を見据えた取り組み
GCFが2025年にバンコクで開催予定のConformance Agreement Group (CAG) #81ミーティングにおいて、ローデ・シュワルツは5G FR2 RRMテスト要件をすべて満たした唯一の認証ソリューションを提供するプロバイダとして認められました。これによって、同社の5Gミリ波テスト・プラットフォームは、FR2ノン・スタンドアロン(NSA)およびスタンドアロン(SA)のテストケースに幅広く対応し、様々なネットワーク条件での信頼性を確保する重要な役割を担います。
将来へのビジョン
ローデ・シュワルツでデバイス認証を担当するシニア・ディレクタ、トーマス・アイリング氏は、今回の承認について次のように述べています。「モバイル機器テストのパイオニアとして、コンフォーマンス・テストの強化に向けて前進できたことに大変満足しています。私たちの技術は、FR2の技術的課題を克服し、5Gデバイスの品質と信頼性を確保するために貢献していると信じています。さらに、6GネットワークにおけるFR3のテストケースにも取り組んでいます。」
新たな技術の標準を築く中、ローデ・シュワルツは、安全で効率的な5Gネットワークの実現を目指し、さらなる技術革新を続けています。ローデ・シュワルツの最新のコンフォーマンス・テスト用システムについては、公式ウェブサイトを訪れることで、詳細な情報を得ることができます。
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ローデ・シュワルツは90年以上の歴史を持ち、技術開発において確固たる地位を築いてきました。今後も国内外での技術革新を通じて、より“つながる”社会の実現に向けて貢献していくでしょう。