樹脂の溶融混練に関する新刊書籍が登場
樹脂および複合材料に関する技術は、産業界で非常に重要な役割を果たしています。特に、樹脂の溶融混練は、新しい材料開発や製造プロセスにおいて核心的な要素です。この度、樹脂の溶融混練メカニズムから押出機開発、スクリュ設計、さらにはナノ粒子や長繊維の分散による複合材料製造の最新動向までを幅広くカバーした書籍が普及版として発売されることになりました。
書籍の概要
- - タイトル: 樹脂の溶融混練メカニズムと複合材料製造
- - 監修者: 田上秀一(福井大学)
- - 発行日: 2025年4月3日
- - 体裁: B5判・237頁
- - 価格: 5,280円(税込)
- - ISBNコード: 978-4-7813-1828-8
この普及版は、初版の発行から一定の時間が経過した後、お求めやすい価格で提供されています。技術者や研究者はもちろん、学生にも手に取ってほしい一冊です。
購入方法
書籍は、当社のECサイトや全国の書店でご購入いただけるほか、電子書籍版も「CMCeBook」にて販売予定です。デジタル版は手軽にアクセスできるので、忙しい方にもおすすめです。
著者情報
この書籍には、名著者が多数寄稿しています。著者の中には、九州大学の名嘉山祥也、東京工業大学の齊藤卓志、同志社大学の田中達也など、著名な大学の教授が名を連ねています。彼らは各々の専門分野において精力的に研究を進めており、その成果が本書に集約されています。特に、樹脂混練や押出機の技術開発に携わる研究者や技術者にとって、非常に参考になる内容が詰まっています。
内容紹介
本書は、以下の構成で樹脂の溶融混練について詳細に探求しています。
第1章: 溶融混練メカニズム
本章では、溶融混練の基本的な理論や現状を説明し、樹脂の粘度や温度が混練プロセスに与える影響について解説します。また、材料の溶融を考えるための伝熱の基礎知識も紹介されています。
第2章: 押出機・混練技術動向
二軸押出機の歴史や最新技術に加え、最近の押出機開発の動向について詳述。品質スケールアップやリアクティブプロセシングについても触れています。
第3章: スクリュ設計
スクリュデザインの最適化についての技術的アプローチや、AIアルゴリズムを用いた自動最適化手法が紹介されており、技術革新の実際の使用例も紹介しています。
第4章: シミュレーション・評価技術
樹脂流動のシミュレーション技術について深堀りし、押出機内での流動解析や成形現象の可視化などが取り上げられています。
第5章: ナノコンポジット製造
ナノ粒子を使用した新たなコンポジット材料の製造方法について、先端技術が紹介されています。
第6章: 複合材料製造
最後に、長繊維強化複合材料の直接成形システムや、バイオマスフィラーの利用法についても取り上げています。
まとめ
本書は、樹脂混練の分野における包括的な知識と最新の技術動向を提供するもので、技術者にとっては必携の参考書です。まさに、樹脂産業の未来に貢献する知恵が詰まった一冊となっています。