GPUサーバー冷却実証
2025-12-24 10:57:01

IDCフロンティアとVertivがGPUサーバー用の冷却環境を実証!

IDCフロンティアとVertivがGPUサーバー用の冷却環境を実証!



最近、ソフトバンクグループの企業である株式会社IDCフロンティアと、バーティブジャパン合同会社(Vertiv)が共同で、高負荷なGPUサーバー用の冷却環境を実証したことが注目されています。具体的には、東京府中データセンターで、液体冷却方式(Direct Liquid Cooling:DLC)を利用した150kWの高負荷環境を構築し、AI向けのGPUサーバーが安定に稼働できることを確認しました。

エンタープライズにおけるAIの台頭



AI技術の急速な発展に伴い、高発熱のGPUサーバーの安定運用が求められています。その中で、液冷対応のデータセンターに対する需要は急激に高まっています。IDCフロンティアは、2025年から提供を開始予定の「DLCハウジングサービス」において、このニーズに応えるべく動いています。このサービスは、東京府中データセンターや奈良生駒データセンターで展開される予定です。

今回の共同検証は、AIデータセンターへの液冷対応サーバーを導入したいと考える企業に向けて、実際の計測データを提供することを目的としています。検証では、特に小規模な導入から段階的に液冷サーバーを活用できることを示しライバルに差をつける要素になりました。

検証の詳細



本検証においては、Vertiv製の冷却分配装置(CDU)を用いて、GPUサーバーが生み出す高発熱を模擬する装置で試験が行われました。具体的には、サーバーを冷却するために冷媒を循環させ、それによって150kWの高負荷条件での冷却性能を確認しました。検証は二つの方式、すなわち、

1. Area DLC:液冷設備を整備したフロアでのIn-Rack CDUを利用した検証。
2. Custom DLC:1ラック単位での液冷を可能にするサイドカー方式のCDUを利用した検証。

この二つの方式での検証が行われ、どちらの冷却方式でも、高負荷運用時に安定した冷却効果が得られることが確認されました。実際の運用プロセスも視覚的に示され、冷媒の温度やポンプ圧力のモニタリングが行われた様子が映し出されました。

検証結果と今後の展開



共同検証から得られた情報は、今後の「DLCハウジングサービス」の改善に役立てられることが期待されています。また、冷却方式の有用性の確認や冷媒漏れの異常検知方法も徹底的に検証され、冷却への不安を軽減する材料として活かされるでしょう。

これを機に、IDCフロンティアはより使いやすい液冷環境を整えることで、AIやHPC(高性能コンピューティング)の分野での新たな挑戦を支えていく意向を示しています。今後は、より多くの企業がこの技術を導入しやすい環境を構築することで、日本のAI市場のさらなる成長に寄与することが期待されます。

企業の声



IDCフロンティアの社長、鈴木勝久氏はこの取り組みが日本のデジタルインフラにとって重要な意義を持つことを確信しています。一方、バーティブジャパンの倉橋健カントリープレジデントも、今回の成果が日本のAIエコシステムにおいて重要なステップであると位置付けています。

このように、液冷技術は今後のデータセンターの運用において中心的な存在となるでしょう。そして、両社の協力により、さらに新たなイノベーションが生まれることが期待されています。

まとめ



液体冷却技術の発展は、AIの進化と密接に関連しています。IDCフロンティアとVertivの共同検証は、この技術の有効性を実証し、今後の導入促進に貢献します。この取り組みは、単に技術的な成功だけでなく、企業のビジネスモデルにもインパクトを与えることでしょう。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社IDCフロンティア
住所
東京都千代田区内幸町二丁目1番6号
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 IDCフロンティア 液体冷却 Vertiv

Wiki3: 東京都 IDCフロンティア 液体冷却 Vertiv

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。