「せとうちブループロジェクト2024」が、10月26日と27日の2日間、周南市で開催されました。このイベントは、一般社団法人「海と日本プロジェクトinやまぐち」によって主催され、海の大切さを次世代に伝え、環境保全についての意識を高めることを目的としています。特に、山口県は美しい瀬戸内海に面しており、海への理解や愛着を深める活動が続いています。
イベントの開催初日には、山口県の海環境に関するトークショーが行われました。特に、石油コンビナート群を抱える山口県では、二酸化炭素排出量が高いことが課題とされています。行政の脱炭素施策や、企業が独自に取り組む環境保全の努力が紹介され、参加者たちは深い関心を持って耳を傾けました。ある企業の代表は、「瀬戸内海は内海であり、法律が厳しい。企業としても環境を守るための努力が必要だ」と良識ある意見を述べました。
午後には、ライフジャケットをテーマにしたファッションショーが開催され、最新のライフジャケットモデルが披露される中で、着用の重要性についての説明もありました。参加者は、「ライフジャケットは正しく装着しなければ意味がない」と教えられ、実際にライフジャケットを着用する大切さを再認識しました。参加者の一人は、釣りを趣味にしているにも関わらず、今後はしっかりとした着用を心がけると述べました。
また、山口大学ヨット部によるeセーリング体験も行われ、参加者たちは風を使ってヨットを操作する楽しさを実感しました。さらに、日替わりで廃棄物アートの展示や、海の問題を学ぶゲームなど、多彩な催しが行われ、海の魅力を身近に感じることができました。
イベントの合間には、「海と日本プロジェクトinやまぐち」の活動紹介も行われ、来場者が海に対する思いを書いたセールが展示されました。子どもたちの描いたイラストや大人のメッセージは、今後実際に山口県の海で使用される予定です。
参加者の声も多く寄せられました。「環境対策を知ることで、私たちの周囲の状況が見えてきた。未来の子どもたちに美しい海を残したい」「ライフジャケットはただ着るだけではダメだとわかり、正しい方法で着用すべきだと思った」など、参加者はそれぞれの気づきを得ていました。
「海と日本プロジェクト」は、全国で海を守るための活動を推進しており、子どもたちにこの意識を広めることを目指しています。このような活動を通じて、海への関心が高まるだけではなく、地域全体で海を守る意識を育てていくことが期待されます。愛する海の環境を継承していくため、今後も皆で力を合わせて取り組んでいきたいと思います。