Linux Foundation Educationが無料オンラインコースを提供開始
2025年11月20日、Linux Foundation Educationは新たに「Linuxカーネル開発 初心者向けガイド (LFD103-JP)」という無料のオンラインコースを発表しました。このコースは、カーネルコミュニティと協力し、Linuxカーネル開発に興味を持つ初心者を対象とした講座です。
コース内容の概要
本コースでは、Linuxカーネルの開発プロセスにおける基本的なルールやガイドラインを解説します。具体的には、開発システムの設定、gitの使い方、カーネルパッチの作成とテスト、コミットログの記述方法、そしてカーネルコミュニティからのフィードバックにどう対処するかなど、幅広い内容がカバーされています。これまで主に英語で提供されていた内容が、日本語で受講できるようになったのは大きな進展です。
Linuxカーネルは、現在最も広く使用されているオープンソースソフトウェアの一つであり、毎年9〜10週間ごとに新たなリリースが行われています。これまでに13,000人以上の開発者がこのプロジェクトに貢献しており、開発は常に行われ続けています。それだけに、新たに参加する開発者にとっては、その輪に入るために必要な知識を得ることが大切です。
コースの対象者
このコースは、特にオープンソースやカーネル開発に初めて関わるエンジニアにとって非常に有用で、特にカーネルコミュニティとの共同作業において必要なスキルを身につけることができます。Linux FoundationのフェローであるShuah Khan氏が開発を担当しており、彼の豊富な経験から学ぶことができる貴重な機会です。また、コースの終了後には、履歴書やプロフィールに記載できるデジタルバッジも授与されます。
このコースの受講者は、以下のような知識を習得することができます。
- - 開発システムの選択と設定方法
- - Linuxカーネルのリポジトリとリリースの理解
- - gitの基本操作
- - カーネルのビルドとインストール方法
- - コミュニケーションのルールとカーネルパッチの作成
さらなる学習の機会
Linux Foundation Educationでは、このコース以外にも無料のオンラインコースを提供しており、オープンソースの基本技術や需要の高い技術について日本語で学べます。たとえば、「Linux入門」や「Kubernetes入門」など、他のコースへもスムーズに進むことができ、上位のトレーニングコースや認定試験に挑戦することが可能です。これにより、技能をさらに高めるための継続的な学習が実現します。
Linux Foundationについて
Linux Foundationは、オープンソースソフトウェアやオープンデータに関するコラボレーションの拠点として知られています。Linuxをはじめとする多くのプロジェクトが進行中で、産業界のニーズに応えた持続可能なモデルを構築することを目指しています。詳細については公式ウェブサイトをご覧ください。
Linuxカーネルの開発に興味のある方は、ぜひこの無料のオンラインコースに参加して、新たな知識とスキルを身につけてください!