CAVE OKINAWA音声ガイド
2024-11-12 14:56:21

生成AIで多言語化!沖縄の鍾乳洞「CAVE OKINAWA」で音声ガイドサービスの実証実験開始

TISインテックグループのTIS株式会社と株式会社CAVE OKINAWAは、沖縄県うるま市にある鍾乳洞「CAVE OKINAWA」で、生成AIを活用した多言語音声ガイドサービスの実証実験を開始したことを発表しました。

このサービスは、CAVE OKINAWAが作成した日本語のガイド文章を、TISが生成AIで開発した仕組みを使って英語と中国語に翻訳し、3ヶ国語で読み上げる音声ガイドを提供します。

従来の音声ガイドサービスは、ガイド用の文章を人が読み上げたものを録音する方法が主流でしたが、今回の実証実験では、生成AIを活用することで、より効率的かつ多言語に対応したサービスを実現します。

観光客は、CAVE OKINAWAの入口に設置された二次元コードをスマートフォンで読み込むことで、自身のスマートフォンで音声ガイドを再生できます。これにより、自分のペースで各スポットを巡りながら、CAVE OKINAWAの魅力を存分に楽しむことができます。

この実証実験の背景には、沖縄県の観光客増加と、CAVE OKINAWAにおける施設案内サービスの提供における課題があります。

沖縄県は2023年度に823万人を超える観光客を迎え、国内観光客数は過去最多を記録しました。外国人観光客数も増加傾向にあり、CAVE OKINAWAも年間10万人の観光客が訪れています。しかし、施設スタッフ数は限られており、多言語対応の施設案内サービスは一部の団体客にしか提供できていませんでした。

TISは、2022年度から「沖縄MaaS」を展開しており、沖縄全域の公共交通機関や観光・商業施設と連携して、観光客の利便性向上に取り組んでいます。その中で、観光業界における人手不足や個人観光客への情報提供不足といった課題が浮き彫りになり、効率的で多言語に対応した観光案内を提供できる仕組みの開発ニーズが高まっていることがわかりました。

今回の実証実験では、生成AIを活用してCAVE OKINAWAの歴史や鍾乳洞の各スポットの解説を日本語・英語・中国語の音声ガイドとして提供し、より多くの観光客にCAVE OKINAWAの魅力を体感していただくことを目指しています。

実証実験は2024年10月下旬から2025年1月末まで行われ、ガイド人材不足の解決、インバウンド対応のサポート、生成AI技術を活用した音声ガイドの実用性の実証などが検証されます。

生成AIを活用した多言語音声ガイドサービスは、観光施設の運営において持続可能かつ柔軟な対応が可能となるため、観光客の満足度向上と事業者の利益向上に貢献するサービスとして期待されています。導入メリットは以下の通りです。

多言語対応:日本語のスクリプトを元に、生成AIが英語と中国語に翻訳し、読み上げまで対応します。事業者の希望に応じて、その他の言語にも対応できます。
短期間・低コストでの導入が可能:専用機器やアプリを使わず、スマートフォンでサービスを利用できます。事業者側の導入コストを削減し、専用機器の貸出・返却にかかる負担を軽減できます。
肉声による音声ガイドの読み上げ、録音が不要:AI技術を活用することで、肉声による音声ガイドの読み上げ、録音作業を削減できます。音声の修正にも柔軟に対応できます。
観光業界の人手不足に対応し、情報発信を強化:国内外の個人客から団体客まで幅広く対応可能となり、観光業界の人手不足解消に貢献できます。生成AIを活用して見どころを詳しく解説することで、観光客の満足度を向上させることができます。

今回の実証実験の結果を踏まえ、TISは「沖縄MaaS」の各サービスで音声ガイドオプション機能の追加を検討していきます。TISとCAVE OKINAWAは、今後も連携を強化し、多言語音声ガイドサービスをさらに展開していく予定です。


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会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

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