コニカミノルタ、都立学校向け生成AIサービス構築事業を開始

コニカミノルタ、東京都教育庁と新たな生成AIサービスの構築を開始

コニカミノルタ株式会社は、東京都教育庁から「都立学校向け生成AIサービスの構築及び機能拡張・保守・運用等業務委託」を受託したことを発表しました。この契約により、都立学校に通う約16万人の教員および児童生徒が生成AIを安全に利用できる環境整備を進めていくことになります。

生成AIの教育現場への導入

昨今、教育現場におけるデジタル技術の浸透が進む中、生成AIの導入は大きな注目を集めています。コニカミノルタジャパンは、これまでの教育関連事業で培った知識と技術を生かし、今後の教育の進化を目指します。本サービスは、2024年度から研究校20校での導入が予定されており、2025年1月31日には一般入札が行われます。

具体的なサービス構成

契約に基づくサービスの構築には、主に以下の3つの要件が求められています。
1. セキュリティ: 入力データが再学習に使用されないような専用環境を整えること、及び「GPT-4o mini」以上のパフォーマンスを持つものを活用すること。
2. ユーザー管理: 教員と児童生徒それぞれにアカウントを付与し、教員が生成AIにアクセスできるようにすること。
3. プロンプトライブラリ: 作成したプロンプトが用途や教科ごとにカテゴライズされ、簡単に検索できる機能を備えること。

コニカミノルタジャパンは、この要件を満たすことを約束し、東京都とともに新たな教育システムの構築に貢献します。

「tomoLinks」としての教育への寄与

コニカミノルタジャパンは、2019年から「tomoLinks（トモリンクス）」という学習支援サービスを展開。
このサービスは、子どもたちの多様な学び方に対応することを目的としており、協働学習と個別最適な学びを実現する内容となっています。「tomoLinks」は、教育現場のDXを推進するツールとして、デジタル技術の効果的な活用に寄与しています。

安全・安心な学習環境を提供する「チャッともシンク™」

「tomoLinks」の中でも特に注目なのが、対話型生成AI「チャッともシンク™」です。このAIは教育環境において、安全かつ安心して使えるように設計されています。
例えば、有害な言葉をフィルタリングする機能や、児童生徒の利用状況を確認する機能が搭載されています。これにより、教員と13歳未満の子どもたちも安心して生成AIを活用できるような環境が整えられています。