新しい設計コネクトサービス『ARCHITREND ONE』の登場
2024年12月11日、水曜日。福井コンピュータアーキテクト株式会社から新たなオールインワンの設計コネクトサービス『ARCHITREND ONE』が始まります。これは、建設業の働き方改革が求められる現代において、業務プロセスの見える化や効率化を目的とした革新的なプラットフォームです。
1. 業務効率化の必要性
建設業界では、営業・設計・施工の各フェーズにおける設計情報の共有が重要視されています。しかし、設計図書が紙やPDFで個別に管理されることが多く、全体的なシステム化が遅れているため、設計変更に対するリアルタイムな情報の伝達や図面の整合性が大きな課題となっています。これに対し、『ARCHITREND ONE』はクラウド技術を活用し、クライアントとデータを効率的に共有できる仕組みを提供します。
2. クラウドとのシームレスな連携
このサービスは、3D建築CADシステム『ARCHITREND ZERO』のデータとシームレスに連携します。これにより、常に最新の設計データが管理され、アカウント別に閲覧や編集の権限を設定することで、様々なデバイスからアクセスしやすくなります。これにより、各部署や協力会社との間で整合性のある設計情報の共有や進捗確認がスムーズに行えるようになります。
3. ユーザー調査によるサービスの背景
実は、この新サービスは、ユーザー向けのWebアンケートから得た情報に基づいて開発されました。調査の結果、設計データの管理が適切に行われていない現状が浮き彫りになりました。約半数のユーザーが設計データを自分のパソコンで管理しているという回答があり、効率的な情報共有がなされていないことが明らかでした。また、設計業務や省エネ関連業務において作業時間が増加する懸念も伝えられ、設計情報の共有が重要なテーマであることが確認されました。
4. ARCHITREND ONEの主なメリット
『ARCHITREND ONE』が特に強調しているのは、以下のポイントです:
データは一元管理され、担当者以外でもCADを起動せずに、誰でも情報にアクセスできるようになります。PDFやJWWフォーマットに自動変換してダウンロードすることで、業務の属人化を解消します。
URL一つで図面やデータを共有でき、アカウント単位で権限を設定することにより、情報共有がスムーズになります。これにより、不要な情報漏洩やトラブルを防止します。
統一されたツールを介してリアルタイムで情報を共有することで、業務プロセスが最適化されます。スマホやタブレットからもアクセス可能で、全体的なフローの効率化が図れます。
申請書類や台帳の作成が簡易化され、他の担当者もCADを操作することなく、ARCHITREND ONEに保存されたデータからスムーズに文書作成が可能です。
5. 未来への展望
今後も『ARCHITREND ONE』は、他社プログラムとの連携や機能拡張を通じて、設計コネクトサービスの価値を高めていく予定です。業界の変化に対応し、ユーザーの業務支援と満足度の向上に努めていきます。
このように、サービスの登場を通じて、建設業界における働き方改革が促進され、新たな時代の幕開けが期待されます。