培養肉研究の新展開
2022-05-09 09:00:04
大阪大学と共同で進化する培養肉研究の未来と展望
培養肉の革新に向けた共同研究
株式会社Dr. Foodsが大阪大学と手を組み、培養肉に関する共同研究を始めました。この研究の目的は、NEDOによる事業で作製した培養肉の機能評価を行い、動物細胞の培養技術を活用して、代替肉や畜産物との機能性の違いを評価することです。2022年4月7日に締結された契約により、2025年3月31日までの間に共同研究を行う予定です。
研究の内容と重要性
ドクター・フーズが行うこの研究では、教授の松崎典弥氏が率いる大阪大学の応用化学専攻松崎研究室が研究の中心となります。培養肉技術の進展は、今後の食料問題や環境保護の観点からも重要な位置を占めており、本研究はその新たな一歩と言えるでしょう。研究を通じて、製造プロセスの最適化や商業化に向けた道筋を描いていくことが期待されています。
グループ企業との連携
Dr. Foodsのグループ企業であるマーマフーズ株式会社は、64年の歴史を持つ食品会社です。同社と協力して培養肉の開発を進め、製造プロセスを確立する方針が明言されています。特に、既に成功を収めた植物性培養フォアグラの量産化へ向けた取り組みは、培養肉産業の発展における大きなステップとなるでしょう。マーマフーズの工場を利用することで、実際の製造ラインにも早期に展開できる可能性があります。
海外市場への展望
株式会社Dr. Foodsは、2021年10月に米国のOTC市場に上場しました。これにより、資本関係を持つNext Meats Holdings, Inc.との連携を強化し、培養肉および代替肉市場での影響力を増すことを目指しています。SEC(米国証券取引委員会)への提出書類には、マーマフーズ株式会社のグループ化に関する意向も記されており、今後の展開が注目されます。
未来に向けた意気込み
Dr. Foodsの代表取締役・石塚孝一氏は、「培養肉はこれからの食文化に革命をもたらす素材である」とする見解を述べています。特に、持続可能な食料供給の観点からも、培養肉の研究と製品化は重要な課題です。この研究を通じて、他の食品産業における新たな技術革新も期待されているため、業界全体に大きな影響を与えることが予想されます。
今後の動向を見守りながら、培養肉の普及がいかに進むのか、食の未来における役割が大きくなることを期待します。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Dr. Foods
- 住所
- 東京都新宿区新宿1-34-16清水ビル2F
- 電話番号
-
03-4400-5201