デジタル卒業アルバム
2023-07-04 10:30:01

学校の思い出を新たにデジタル化!Webumシステムが生徒の自由な卒業アルバムを実現

学校の思い出をデジタルで残す新たな試み



近年、デジタル技術の進化に伴い、私たちの生活様式が変わってきています。その中で、卒業アルバムもまた変革の波に乗ろうとしています。文京区にある第九中学校が導入した「Webum(ウェーバム)」システムは、従来のハードブックアルバムと、クラウド上で個々の生徒が写真を選べるデータアルバムを融合させた画期的な卒業アルバム作成システムです。

Webumシステムの独自性


Webumシステムでは、卒業アルバムの基本構成を従来通りの形式に保ちながらも、学校行事や日常のスナップ写真をクラウド上にアップロード。生徒それぞれが自分の好きな写真を選んで、オンラインでアルバムを作成します。これにより、個々の思い出を反映した、十人十色のデータアルバムを実現します。さらに、完成したデータアルバムはPDF形式でダウンロード可能で、遠方にいる親戚や友人にもシェアすることができます。

思い出の写真の重要性


卒業アルバムにおいて、特に生徒の写真は重要な要素です。一般的には、同じクラスの生徒が150人いた場合、自分が登場するのは数枚程度。生徒たちは「もっと自分や友達の写真が載っているものが欲しい」といった声を上げていました。Webumシステムは、これに応える形で生徒自身が選んだ写真で作成されるため、多くの生徒にとってより魅力的なアルバムとなります。

不登校問題にも配慮


また、昨今の不登校の増加を踏まえ、このシステムは特に優れた点があります。文部科学省の調査によれば、2021年には小・中学校合わせて24万人以上の不登校児童生徒がいるとのこと。Webumシステムでは、生徒が必要な写真のみを選んでアルバムを作成できるため、参加しなかった行事の写真は載せなくて済みます。これにより、思い出を重んじつつ、不登校の生徒への配慮もなされています。

教員の負担軽減にもつながる


従来の卒業アルバム作成作業は、教員にとって大きな負担でした。特定の生徒が多く写ると保護者からのクレームが生じることがあったため、膨大な写真からの選別が必要でした。しかし、Webumシステムは生徒が自分で写真を選ぶため、教員の選定作業が大幅に軽減されます。これまでのチェック作業が減ることで、教員の負担も軽くなるのです。

実際の導入と反響


第九中学校では実際に、Webumシステムを使った卒業アルバムが作成されました。新型コロナウイルスの影響で行事が少ない中、生徒たちは学校外でも早くからカメラで撮影した写真をアップロードし、思い出を作り続けました。学校の先生方も協力し、普段の日常や学校行事の様子を多く撮影しました。

また、実際に生徒がシステムを操作した際の反応も非常に良好で、数多くの写真に驚き、感動の声が上がりました。生徒たちが自分自身の思い出を選べるこのシステムは、従来の卒業アルバムに新たな価値を提供しています。

今後の展望


このWebumシステムは、現在文京区立第九中学校の他、葛飾区や江戸川区でも導入が進んでいます。学校間での連携も強化され、さらなる発展が期待されます。個々の思い出をデジタルで深め、教育現場に新しい風を吹き込むことが、今後の課題です。生徒たちが笑顔で思い出を振り返るために、Webumシステムは引き続き注目されていくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社日の出
住所
東京都葛飾区柴又1-45-18
電話番号
03-3607-0486

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