蔵前の新プロジェクト
2020-05-12 10:04:08

蔵前地域で持続可能な循環を目指す新しい取り組みが始動

2020年5月11日、東京・台東区のコーヒー密集地、蔵前で新たなプロジェクトが始まります。コーヒー豆の焙煎を手がける株式会社縁の木と鶏舎向け事業を展開する四国ケージ株式会社が共同で進めるこのプロジェクトは、日常生活や業務から出るコーヒーの廃棄物を再利用し、臭いを90%以上抑えた非化学肥料「+Coffee」として製造を目指します。特に、地域コミュニティ全体で持続可能な循環を生み出し、Afterコロナ時代の新たな地域モデルとなることを狙っています。

プロジェクトの背景


コーヒーは多くの日本人の生活に欠かせない存在ですが、その裏には多くのコーヒーごみが発生しています。例えば、毎年一人当たり500杯のコーヒーを楽しむ中で、抽出かすや欠点豆が大量に廃棄されるのです。これらは再利用が難しく、通常は可燃ごみとして処理されるため、なかなかその行方が知られていません。蔵前は、4つの焙煎店と多くのカフェが密集している場所であるため、こうしたコーヒーごみを新しい資源として利用する方法が模索されてきました。

コーヒーを肥料にするメリット


肥料の製造を手がける四国ケージは、コーヒーかすを使用した特殊肥料「コーヒーってすごいね」を開発しています。この肥料は通常の鶏糞肥料と比べ、臭いを約30%抑えることができるため、畜産農家や農業従事者から高い評価を得ています。今回のプロジェクトにより、「コーヒーごみ」をさらに改良して臭いを抑えた「+Coffee」を製造することで、広範囲に渡って安心して使用できる肥料として活用していきます。

プロジェクトのゴール


このクラウドファンディングの目標は、2021年4月までにコーヒーごみを元にした「+Coffee」の生産を実現することです。試作段階では、すでに一般的な鶏糞肥料と比べて90%以上の臭いを削減しています。これが商品化されることで、都市部や集合住宅のベランダなどでも手軽に利用でき、誰もが緑に囲まれた生活を享受できる環境が生まれます。また、地域の方々が参加し、リプロダクトされた肥料で新たな命を育むことは、環境や食育に対する意識を深める良い機会にもなるでしょう。

地域の連携とSDGsの実現


このプロジェクトは、地域全体で「誰ひとり取り残さない」持続可能な循環の創出を目指しています。地域の事業者や学校との連携を進めるほか、障がい者の仕事の創出に力を入れており、福祉作業所「NPO法人つなぐ台東 第3福祉作業所」にコーヒーごみの回収と発送を任せる予定です。これは国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも掲げられたパートナーシップの重要性を反映したものです。

主なSDGsゴールは以下の通りです。

  • - 働きがいも経済成長も
福祉作業所の工賃の向上と業務の多様性の創出
  • - 産業と技術革新の基盤をつくろう
珈琲廃棄物を利用した非化学肥料の製造を通じたモデルの構築
  • - 住み続けられるまちづくりを
蔵前の持続可能性の向上と他地域への展開
  • - 陸の豊かさを守ろう
サステナブルな農業の構築

詳細情報


クラウドファンディングの詳細や、プロジェクトの背景を知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
クラウドファンディングページ
この取り組みは、地域全体で持続可能な未来に向けた新たな一歩となることでしょう。

会社情報

会社名
株式会社 縁の木
住所
東京都台東区三筋2-15-20
電話番号
050-3701-1178

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 台東区 コーヒー 蔵前 +Coffee

Wiki3: 東京都 台東区 コーヒー 蔵前 +Coffee

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。