電気自動車充電環境整備を進める稲城市の取り組みとは

稲城市の電気自動車充電環境整備の最新情報

2025年6月11日、稲城市役所の第一駐車場にて、電気自動車充電設備の披露会が開催されました。このイベントは、電気自動車（EV）向けの充電サービス「Terra Charge（テラチャージ）」を展開するTerra Charge株式会社の充電器を利用したデモンストレーションを実施するもので、地域におけるEV普及の促進を図ることが目的でした。

■イベント概要

披露会には、稲城市の髙橋勝浩市長が出席し、充電デモンストレーションを通じて市民にEVの利用を呼びかけました。テラチャージ株式会社の法人営業統括本郷真平氏も参加し、EV普及の重要性についてコメントを行いました。髙橋市長は、稲城市が2023年に宣言したカーボンニュートラルに基づき、EV普及のための充電インフラ整備が不可欠であることを強調しました。

稲城市では、電動車両の導入を進めるために、充電設備の設置を積極的に進めており、2024年5月にはテラチャージ社と連携協定を締結。これにより、8つの公共施設に充電器を設置することが確定し、そのうち5か所ではすでに稼働を開始しています。残りの3か所についても年度内に整備を進める予定です。

■EV充電インフラ整備の背景

稲城市は、集合住宅が多く存在する地域です。そのため、各マンションへの充電器設置には住民の合意が不可欠です。この課題を解決するために、公共施設への充電器の設置を進めることで、住民がよりEVを選びやすくする環境が整ってきています。

髙橋市長は、「公民連携による脱炭素推進のモデルケースとして、今後も地域住民、企業、行政の連携を深められれば」と語り、地域一体となった取組みが必要であることを強調しました。

■テラチャージ社の思い

一方、テラチャージ社の本郷氏は、EV充電器が地域に身近に整備されていくことが、EVの選択を現実的なものとし、さらにEVが持つ非常時の電力供給としてのポテンシャルについても触れました。「走る蓄電池」ともいえるEVが、地域全体のレジリエンスの向上に寄与する可能性があると考えており、このような取り組みを通じて地域住民に安心を提供していく意向を示しました。

■稲城市の充電インフラ

現在、稲城市内に設置されている充電器は、以下の5つの公共施設で利用可能です。

1. 複合施設ふれんど平尾
所在地：稲城市平尾一丁目9番地の1
利用時間：午前8時30分から午後9時まで（年末年始休業）
充電出力：150kW
料金：90円/分（税込）

2. 第二文化センター
所在地：稲城市矢野口1780番地
利用時間：月曜日：午前9時から午後7時、火曜日～土曜日：午前9時から午後10時、日曜日：午前9時から午後5時（年末年始休業）
充電出力：150kW
料金：90円/分（税込）

3. 稲城中央公園総合体育館西駐車場
所在地：稲城市長峰一丁目1番地
利用時間：24時間
充電出力：150kW
料金：90円/分（税込）

4. 稲城市役所第一駐車場
所在地：稲城市東長沼2111番地
利用時間：24時間
充電出力：150kW
料金：90円/分（税込）

5. 城山公園中央図書館駐車場
所在地：稲城市向陽台四丁目6番地
利用時間：午前8時から午後9時まで（年末年始休業）
充電出力：150kW
料金：90円/分（税込）

いずれの施設も、充電状況に応じて利用時間が変更される場合がありますので、事前確認をお勧めします。