テレフレックスが日本でBarrigel™直腸スペーサーの販売を開始、前立腺癌治療に新たな選択肢を提供
テレフレックス、Barrigel™直腸スペーサーの日本での販売開始
医療技術のリーダーであるテレフレックスは、前立腺がん治療における新たな選択肢として、Barrigel™直腸スペーサーの販売を日本で開始しました。このスペーサーは、前立腺放射線療法中の直腸への放射線量を効果的に減少させることが証明されています。日本での販売開始は、規制当局からの認可を受けたことに伴い、さらに医療機関における適正使用指針も発表されました。
Barrigel™直腸スペーサーの特長
Barrigel™は、非動物性安定化ヒアルロン酸(NASHA)を使用した成形可能な直腸スペーサーで、前立腺と直腸の間に一時的なスペースを作り出します。これにより、放射線治療中の直腸への放射線量が大幅に低減されるため、患者の副作用リスクを軽減することができます。
テレフレックスの会長、リアム・ケリーは、「日本市場への投入は、次世代のNASHA直腸スペーサーを通じて、精密で対称的な設置を実現するための重要なステップです。私たちは、Barrigel™を前立腺がん放射線療法の標準治療として確立することを目指します」と述べています。
前立腺がんの現状
前立腺がんは、日本人男性において最も一般的ながんであり、2022年には新たに104,318件の診断が報告されています。このような現状の中で、Barrigel™直腸スペーサーは前立腺がん患者に必要不可欠な治療法となることが期待されています。
アメリカでの臨床研究においては、Barrigel™を使用した患者の98%が直腸内の放射線量が最低25%減少し、また、長期的な消化器系の副作用も軽減されることが示されています。テレフレックスメディカルジャパンの井上社長は「この革新的な製品によって、より多くの男性が安全で効果的な放射線治療の恩恵を受けられるようになる」と語っています。
施術とトレーニング
Barrigel™直腸スペーサーの使用は、専門的な技術を要し、医師の訓練を受けた者のみが実施できます。5月下旬には、千葉市で有名な放射線腫瘍医、伊丹純博士によるトレーニングが行われ、医療従事者に対してこの新しい治療法の重要性が教育されました。
伊丹博士は、「Barrigel™直腸スペーサーは、超音波での視認性が高く、必要な量をリアルタイムで確認しながら注入可能です。これにより、前立腺と直腸の距離が適切に保たれ、安全な治療計画が立てられます」と述べています。
未来の展望
テレフレックスは、Barrigel™直腸スペーサーを通して、前立腺がん患者に対する新しい治療基準を提供することに尽力しています。同社は日本全国でこの製品の普及を進め、医療従事者への教育を通じて多くの患者にその利益を届けることを目指しています。
自社の製品が直腸がんの治療における新たなスタンダードとなることを期待し、テレフレックスは今後も革新的な医療技術を推進していく方針です。
会社情報
- 会社名
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Teleflex Incorporated.
- 住所
- 550 E. Swedesford Road Suite 400 Wayne, PA 19087-1603 USA
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