クラウドファンディング市場の2024年上半期の動向
2024年のクラウドファンディング市場では、様々なプラットフォームで新たなプロジェクトが続々と立ち上げられました。株式会社cracoが発表した統計データによると、2024年1月から6月までの間に、全8つのプラットフォームで合計12,000件以上のプロジェクトが開始されたことが明らかになっています。
市場の推移
2024年上半期、毎月平均で2,050件以上のクラウドファンディングが新たに登場。中でも2月はプロジェクト数が減少したものの、全体的には2023年下半期から大きな動きは見られませんでした。注目すべきは、過去最高額となる2.77億円を調達したプロジェクトの存在で、全体として控えめな推移が続いています。
プラットフォーム別ランキング
クラウドファンディングを行うためのプラットフォームは多岐にわたりますが、その中でも特に人気の高いのがMakuake。Makuakeは今回のデータの中で達成金額の37.6%を占めていますが、2023年通期からは4.2%の減少が見られます。
次いでCAMPFIREが30.3%、READYFORが19.6%、GREEN FUNDINGは6.1%のシェアを持ちます。特にCAMPFIREは、過去のデータと比較して5%の伸びを見せており、その影響力を増しています。
支援者数の面でもMakuakeが44.4%と相応の減少を見せている一方で、CAMPFIREは5.4%の成長を遂げています。これにより、CAMPFIREは支援者数のシェアを増やすことに成功しました。
平均単価の低下
さらに興味深い点として、ユーザーの平均単価が1,132円低下していることが挙げられます。このことは、全体として低単価のプロジェクトが多く、大型達成型のプロジェクトが相対的に減少していることを示しています。
カテゴリ別分析
2024年上半期は、プラットフォームを横断したカテゴリ別の傾向において、特定のカテゴリへの偏りが少ない結果となりました。上位3つのカテゴリは昨年と変わらなかったものの、飲食・フード関連が新たに上位に入るなど、プロダクト系や社会貢献系以外のカテゴリの成長が見られました。
特にMakuakeのプロダクトカテゴリは、プロジェクト件数、達成金額、支援者数の全てにおいて圧倒的な1位の地位を維持しており、平均単価も1,388円増加しています。この伸びは更なる市場の拡大を示唆しています。
達成金額ランキングTOP5
2024年上半期にはいくつかのプロジェクトが高額の資金を調達しました。以下は達成金額のランキングトップ5です。
1.
277,394,000円達成 - 新 将棋会館建設プロジェクト
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2.
234,504,207円達成 - 世界初Snapdragon Sound™️対応ポータブルスピーカー
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3.
212,410,602円達成 - AI飛行カメラ『HOVERAir』
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4.
115,491,968円達成 - ALcot最終作『CloverMemory's』制作プロジェクト
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5.
112,675,000円達成 - 京都橘高校吹奏楽部 後援プロジェクト
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これらのデータに関する詳細は、公式なリンクよりご覧いただけます:
詳細データ
株式会社cracoの役割
株式会社cracoは、新たな価値を創出するプロジェクトに対して、最適なプラットフォームの提案やマーケティング支援を行っています。多くの企業がクラウドファンディングを利用する中で、どの方法が最も効果的かを見極めることはますます難しくなっています。私たちcracoは、約80社累計で3億円以上のプロジェクトを手がけた実績をもとに、成功に導くための支援を行っています。お問い合わせをお待ちしております。