2025年1月に竣工が予定されている「ジオタワー宝塚 グランレジス[北棟]」では、住民が医療にアクセスしやすく、健康的な暮らしを送れるよう、新たなサービスが導入されます。この取り組みは、JCOM株式会社、阪急阪神不動産株式会社、そして株式会社なの花西日本が共同で展開する地域薬局「なの花薬局」が中心となり、医療のサービスをマンション内で完結させることを目指しています。
「J:COM オンライン診療」を通じて提供されるこのサービスでは、自宅のテレビやスマートフォンを利用し、医療機関における診察予約、問診、診察、さらには薬剤師による服薬指導まで一貫して受けられます。特に注目すべきは、このオンライン診療の流れが、居住するマンション内でシームレスに行われる点です。具体的には、阪急阪神不動産が提供する「geo life support」アプリと連携し、入居者は簡単にオンライン診療を利用することが可能となります。さらに、処方された薬は「なの花薬局」が郵送でポストに投函されるため、外に出ることなく、自宅で安心して医療サービスを受けることができます。
特に、仕事や子育てで忙しいファミリー層や、感染症の影響などで外出を控えたい入居者には、このサービスが非常に有用です。利用者には、J:COMのスタッフが機器の設定や操作方法をサポートするので、初めて利用される方でも安心してご利用いただけます。なお、テレビやスマートフォンを使用してこのサービスを利用するためには、それぞれ必要なアプリや機器の設置が求められます。
このような取り組みは、単に医療サービスを提供するだけでなく、地域に住む人々の健康を守り、より快適な生活を実現するための一助と言えるでしょう。受診の際に発生する診察料は別途必要ですが、オンライン診療の利用料は1回あたり300円(税抜き)となっており、手軽に利用できる価格設定がなされています。これからの時代、住まいは単なる居住空間ではなく、健康を維持するための重要な場所になると言えます。
この新しい試みが、今後どのように発展していくのか、そして他の地域でもこうしたサービスが広がっていくのか、非常に注目されるところです。健康で住みやすい環境の実現に向け、J:COM、阪急阪神不動産、そしてなの花西日本がどのような展望を持っているのか、今後の動きに期待が寄せられます。
この「ジオタワー宝塚」の取り組みは、吸収可能な医療サービスの質を向上させるだけでなく、住まいを持つ意味や、地域との繋がりを再考させるきっかけともなるでしょう。地域が一体となって健康的な生活を支えるための道筋が、少しずつ形になっていくことを見届けたいですね。