SBIいきいき少短がAI-FAQを活用して業務効率を向上
SBIいきいき少額短期保険株式会社(以下、SBIいきいき少短)は、Helpfeelが提供するAIを活用したFAQシステムを導入し、コールセンターの業務効率と提案力を大幅に向上させました。これにより、オペレーターの対応時間が短縮され、新人の育成も効率よく進められるようになっています。
導入の背景:属人化したナレッジの一元化
SBIいきいき少短が手掛ける少額短期保険は、死亡や医療、介護などさまざまな分野に及び、2025年には約10万件の契約を保有する見込みです。しかし、これまで同社のコールセンターでは、各チームが情報をそれぞれ管理していたため、情報がチーム間でばらつくことが多く、オペレーターが必要な情報を迅速に見つけるのが難しくなっていました。その結果、顧客を電話口で待たせるケースや、折り返し対応をする必要が生じていました。このような状況はオペレーターの負担を増やし、顧客満足度にも影響するおそれがありました。
そこで、SBIいきいき少短はコールセンターの情報を一元化し、HelpfeelのAI-FAQを導入するプロジェクトを立ち上げました。2024年5月から運用が開始され、様々な形でその成果が現れています。
導入後の効果:ナレッジの精査
AI-FAQを導入したことにより、8,000件あったナレッジの中から重複や古い情報を整理し、優先度の高い約300件の記事をもとに一元管理が可能になりました。オペレーターは通話中でも複数のファイルを開くことなく、必要な情報を瞬時に検索できる環境が整いました。特に、保険業界特有の複雑な約款については、HelpfeelのPDF検索機能を利用して迅速に情報を得ることができ、検索にかかる手間が大幅に削減されました。
このような取り組みにより、オペレーターの対応時間は平均8分から6分に短縮され、1件あたりの対応時間を最大2分短縮することに成功しました。
新人育成の効率化と提案力の強化
Helpfeelの導入によって、必要な情報に誰もが簡単にアクセスできるようになり、新人オペレーターが自ら学ぶ文化も育まれました。これにより、スーパーバイザー(SV)への質問やエスカレーションが減少し、新人の育成にかかる負担が軽減。結果として、経験豊富なオペレーターは提案業務に専念できるようになったことで、アウトバウンド業務の件数が従来の1.8倍に増加しました。
このような変化によって、顧客一人ひとりに対してもよりきめ細かな提案が可能になり、顧客体験の向上にもつながりました。
今後の展望:さらなる顧客体験の最大化
今後、SBIいきいき少短はHelpfeelにおけるナレッジの範囲をさらに広げ、SVへのエスカレーションを一層削減することを目指しています。また、情報アクセス環境をさらに強化することで、経験年数に関わらず、すべてのオペレーターが高品質な対応を提供できる体制を整え、顧客体験を最大化する予定です。
この成功事例は、今後の他企業へのモデルケースとしても注目されています。詳細は
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Helpfeelについて
Helpfeelは、顧客の検索意図を予測し、自己解決に導く特許取得済みのAIシステムです。FAQ市場でのシェア成長率が業界No.1を誇り、650以上のサイトで導入されています。AI技術を駆使し、問い合わせ削減や顧客体験の向上を実現しています。
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