イムノセンス資金調達
2019-12-02 13:10:14

大阪大学発の医療機器ベンチャー「イムノセンス」が再度の資金調達を実施

イムノセンス: 大阪大学の研究を活かした医療機器開発



大阪大学発の医療機器ベンチャー「株式会社イムノセンス」は、12月2日付けで大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC)が運営するOUVC1号ファンドから125百万円の新たな投資を受けました。この投資は、2018年3月に実施された60百万円の初回投資に続くものです。

イムノセンスは、急速に進化する医療分野の中で、特にリアルタイム検査技術「POCT(Point of Care Testing)」に特化した免疫センサーの開発を行っています。POCTとは、診療所や在宅、遠隔地など多様な医療現場で行われる迅速な検査のことで、患者の状態に即した適切な治療につながる可能性が大いにある重要な手法です。

画期的な血液検査デバイスの開発



イムノセンスが開発中の免疫センサーは、心筋梗塞や心不全、血栓症などの早期診断や経過観察に役立つデバイスです。このセンサーは、免疫反応を活用した電気化学的な手法を用いており、大型の既存検査装置と比較すると、小型で軽量(モバイル)な設計になっています。また、わずか1滴の血液から短時間で高精度な検査を実施できるという特長も有しています。

イムノセンスは、初回の資金調達を利用して、免疫センサーのプロトタイプを完成させ、概ね良好な性能評価も獲得しました。この実績を元に、より広範囲な臨床応用を目指すことが今回の資金調達の目的の一つです。

臨床研究と組織体制の強化に向けた取り組み



今回の資金調達によって、イムノセンスは治験に向けた臨床研究の加速を計画しています。そして、必要な人材を引き続き採用し、組織体制を強化していく方針です。OUVCは、経営支援の一環として取締役を派遣し、ビジネスの成長をサポートする予定です。

会社概要



イムノセンスは2018年1月に設立され、POCT向け免疫センサーの開発を事業内容としています。法人の所在地は東京都世田谷区にあり、開発事業所は大阪府吹田市に位置しています。代表取締役は渡邉洋氏であり、公式ウェブサイトも開設されています。

今後の展開として、イムノセンスは、医療現場での革新的な血液検査技術を提供し、患者のQOL向上に寄与することを目指しています。さらなる資金調達を通して、医療の質を高め、社会に貢献できるよう期待される企業として注目されます。

会社情報

会社名
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
住所
大阪府吹田市山田丘2番8号
電話番号
06-6879-4982

トピックス(科学)

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