岩手県岩泉町にある道の駅「三田貝分校」に、電気自動車(EV)用急速充電器が導入されることが決定しました。この充電器は、EV充電サービス「テラチャージ」を提供するTerra Charge株式会社が設置するもので、出力は50kWとなっています。
この導入は、政府が推進するEV充電インフラ整備の一環として行われます。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、EV普及と充電インフラの整備が急務となっています。経済産業省は、2030年までにEV充電器の設置目標を30万口に設定しており、全国で充電環境の整備が進められています。
道の駅は、従来は休憩場所としての役割が中心でしたが、近年では観光や防災など、地方創生に向けた取り組みの拠点としても注目されています。EVは災害時にも「走る蓄電池」として活用できることから、充電器は地域住民や観光客にとって重要なインフラとなります。
三田貝分校は、国道455号沿いの旧門小学校三田貝分校跡地に建てられた道の駅です。昔の小学校をコンセプトに、売店や食堂を「購買部」「給食室」と呼ぶなど、懐かしさを感じられる空間となっています。
テラチャージは、自治体に負担の少ないEV充電サービスの提供を目指しており、日本全国に充電器の設置を進めています。初期費用や維持費用が無料となるため、自治体にとって導入しやすいサービスとなっています。また、充電器は日本製で部品欠品リスクが少なく、24時間365日対応のコールセンターも完備しているため、安心して利用できます。
三田貝分校に導入される急速充電器は、EVユーザーにとって便利なだけでなく、災害時の電源確保にも役立ちます。今後、三田貝分校は、EVユーザーにとって魅力的な観光スポットとなることが期待されます。