エポキシ素材契約
2025-11-19 08:25:18

日本材料技研が関西大学とエポキシ素材のライセンス契約を締結

日本材料技研の新たな挑戦



日本材料技研株式会社が関西大学と新たなライセンス契約を締結し、注目を集めています。この契約により、関西大学で開発されたメソゲン骨格を持つ四官能性エポキシ(以下「本材料」)の独占的な実施権を取得しました。

本材料の特長



本材料は化学生命工学部の原田美由紀教授によって開発されたもので、ペンタエリスリトール型の四官能性エポキシです。何よりその特徴として、剛直なメソゲン骨格を有している点が挙げられます。これにより、硬化物は高強度であり、高耐熱性を実現しています。特に耐熱性が優れており、ガラス転移温度(Tg)を持たない「Tgレス材料」として評価されています。

他のエポキシ材料と比較して、線熱膨張率(CTE)が低く、熱伝導率が高いのも特筆すべき点です。これにより、この材料は熱管理が重要な電子材料分野、特にパワー半導体の分野での利用が期待されています。

事業化に向けた取り組み



日本材料技研は、今回の契約を契機に、本材料を樹脂材料メーカーに供給し、早期の事業化を進める考えを示しています。同社は従来より、耐熱性や電気特性に優れたさまざまな熱硬化性樹脂の開発に取り組んできました。代表的なものとして、二官能性脂環式エポキシや三官能性ビフェニル型エポキシ、さらに負の熱膨張率を持つ材料などが挙げられます。

最近のエレクトロニクス製品の高性能化と小型化に伴い、熱マネジメントに関するニーズが多様化する中、日本材料技研は革新的な材料技術を製品化し、市場の要求に応え続ける方針です。

展示会への参加



本材料を含む日本材料技研の製品は、2025年11月27日と28日に東京ビッグサイトで開催される「ケミカルマテリアル Japan2025」においても展示される予定です。これにより、より多くの企業や関係者にその能力を知ってもらう機会を設けています。

今後の展望



日本材料技研は、国内の企業や大学・研究機関で開発された革新的な技術をライセンスアウトやカーブアウトの形で事業化するとともに、未活用の技術の商業化を加速させていく計画です。また、日本の素材産業の進化に寄与することを目指しています。

詳しい情報や製品に関する問い合わせは、日本材料技研の公式ウェブサイトから可能です。
日本材料技研株式会社 コンタクトフォーム

会社概要


日本材料技研株式会社は2015年に設立され、東京都中央区に本社を構えています。資本金は2億円で、機能材料事業を中心に事業を展開しています。公式ウェブサイトはこちらからアクセスできます。


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会社情報

会社名
日本材料技研株式会社
住所
東京都中央区日本橋本町2-3-4江戸ビル6階
電話番号

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