新たな防災習慣:サントリーの「ちょ備蓄」プロジェクト
2023年8月22日、サントリー食品インターナショナル株式会社は、「サントリー天然水」のブランドを通じて新たな防災備蓄の啓発活動「ちょ備蓄」プロジェクトをスタートしました。このプロジェクトは、9月の防災月間に合わせて実施され、一般の人々に防災についての認識を高め、備蓄を日常生活の一部として取り入れることを目的としています。
背景と概要
「ちょ備蓄」という言葉には、日常的にできる少しの工夫で防災備蓄を実現するという思想が込められています。この取り組みは、防災に対する固定観念や心理的なハードルを取り払い、家族や自身の安全を守ることを容易にすることを目的としています。たとえば、普段使っている商品を少し多めに購入したり、子どもが好きなスナックを余分にストックしたりすることで、少しずつ備蓄が進んでいくのです。
最近行った実態調査によれば、73.1%の回答者が日用品などの買い置きをしている一方、自宅の備蓄が「十分にある」と答えたのはわずか2.9%という結果が得られました。この調査から分かるように、多くの人が「防災備蓄は特別なものであるべき」という誤解を抱いていることが明らかになりました。「ちょ備蓄」は、こうした固定観念を変え、日常生活の延長として防災備蓄を捉え直すことを促します。
プロジェクトの具体的内容
1.
防災備蓄の実態調査
20代から60代までの全国の男女2,301名に対して行った調査結果を基に、防災に関する意識や実態を明らかにします。
2.
「ちょ備蓄」特設サイト
プロジェクトの情報やアイデアを発信する特設サイトが2023年8月22日に新たに開設され、専門家からの提案を受けた「ちょ備蓄メモ」などが掲載されています。サイトURLは、
こちらです。
3.
公式SNSでの発信
サントリー天然水の公式X(旧Twitter)アカウントでも日常的に取り入れやすい「ちょ備蓄メモ」を発信し、社会全体での防災意識の向上を目指します。
4.
店頭活動
スーパーなどの店舗で「ちょ備蓄」を意識した売り場づくりを進め、買い物の際に自然と防災備蓄を考えるきっかけを提供します。
専門家の声
防災心理学者の木村玲欧氏は、「防災備蓄は特別なものとしてしまうことが、一番の障害です。『実はすでに防災備蓄を始めている』ということに気づくことが大切であり、少しずつの行動が大きな備えにつながる」と述べています。
このように、日常的な行動の中で意識を変えることで、備蓄行動が進み、自己効力感が高まると言います。このプロジェクトは、単なる備蓄活動を超えて、社会全体が防災に対する意識を変革する可能性を秘めています。
まとめ
サントリーの「ちょ備蓄」プロジェクトは、私たちの生活に溶け込む形で防災備蓄を進めるための新たなアプローチです。日常生活の延長として防災を意識し、いつもの生活に少しのひと工夫を加えることで、将来の不安を軽減しましょう。今後も、サントリーは安定供給を目指しながら、このような防災の取り組みを積極的に推進していく予定です。