AdipoSeeds、増資実施
2022-03-07 09:00:03
AdipoSeeds、脂肪由来の血小板施設を目指し増資152百万円を実施
AdipoSeedsが152百万円の資金調達を実施
最近、東京都港区に本社を置く株式会社AdipoSeedsが、152百万円の第三者割当増資を行ったことが発表されました。これは、同社が取り組む脂肪組織由来の多機能血小板ASCL-PLCの早期事業化を推進するためのものです。AdipoSeedsは、慶應義塾大学と共同で難治性皮膚潰瘍を対象とした臨床研究を進めており、新たな血液治療の道を切り拓くことを目指しています。
ASCL-PLCの可能性とは?
AdipoSeedsのASCL-PLCは、廃棄される予定の皮下脂肪組織から生成される血小板様細胞であり、これを利用することで医療費を抑えながらも、高品質な血小板治療が可能になると期待されています。特に、少子高齢化社会においては血小板の需要が高まっており、その供給不足を解決する一手としても注目されています。
同社は、今後の事業展開として、難治性皮膚潰瘍や血小板輸血が必要な患者への治療を念頭に置いた企業治験を準備中です。また、PRP(Platelet Rich Plasma、多血小板血漿)療法に関連する事業も立ち上げる予定で、更なる医療サービスの拡充を図っています。
慶應義塾大学との共同研究
本研究は、学校法人慶應義塾との密接な連携の下で進められており、臨床実験の進捗については多くの情報が公開されています。具体的には、JRCT(臨床研究実施計画・研究概要公開システム)を通じて、難治性皮膚潰瘍に対する新たな治療法が模索されています。AdipoSeedsは、再生医療の実現に寄与し、医療現場のニーズに応えることで、質の高い治療を提供することを目指しています。
新しい医療の未来を切り開く
加えて、AdipoSeedsのビジョンには「献血に依存しない輸血用血小板製剤の実用化」が含まれており、これにより患者の安全性を向上させるとともに、社会的にも重要な医療ニーズに応える姿勢が表れています。
会社概要として、AdipoSeedsは2016年に設立され、脂肪由来の再生医療等製品の開発に特化した企業です。特に、ASCL-PLCを利用した難治性皮膚潰瘍治療製剤や輸血用血小板製剤の開発を進めており、今後もその成果が多くの患者に恩恵をもたらすことが期待されています。
今回の増資により、AdipoSeedsはさらなる研究開発とビジネス拡大を加速させることができ、今後の展開が非常に楽しみです。今後の動向についても注意が必要です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社AdipoSeeds
- 住所
- 東京都港区三田1-4-28三田国際ビル10階
- 電話番号
-
03-3451-0730