サンケン電気の新製品「SAM470M50AF1」について
サンケン電気株式会社が、新たに500Aの出力が可能な高圧3相モータ用ドライバ「SAM470M50AF1」の量産を開始しました。この製品は、既に量産中の「SAM470M30AF1(700 V / 30 A)」に続くモデルであり、車載用電動コンプレッサや電動オイルポンプなど、高電流を必要とする用途に最適です。
SAM4シリーズの概要
「SAM4シリーズ」は、耐圧700 Vに設計された高圧の車載向け3相ブラシレスモータドライバです。これまでの650 Vから700 Vへの引き上げにより、電源電圧の向上が可能となり、自動車業界の要求に応える性能向上に寄与します。また、オールインワンタイプの設計により、出力スイッチング素子やプリドライバ、ブートストラップダイオード、サーミスタなどを一体化しているため、実装面積の削減にも貢献しています。
主要な特長
1.
パッケージサイズの削減
「SAM470M50AF1」のDIP27パッケージは、従来品に比べて25%以上のサイズ削減を実現しました。これにより、より狭いスペースにも対応できるようになっています。
2.
高い放熱性能と温度検出機能
DBC(Direct Bonding Copper)構造を採用することで、放熱性能を維持しながら小型化を実現。また、温度検出用のサーミスタをパワーチップと同じ基盤に配置することで、温度検出精度も向上しています。
3.
導通損失の低減
出力電流が大きい場合でも、導通損失を抑えるためにVCE(SAT)を低く保つ設計が施されています。これにより、ICの温度上昇を抑えつつ、信頼性も向上します。
4.
柔軟な設計が可能
出力スイッチング素子やサーミスタを一つのパッケージに収めることで、外部部品の必要性を大幅に減少させ、設計工数や実装管理の負担を軽減します。
5.
ソフトリカバリーダイオードの搭載
フリーホイールダイオードによるスイッチングノイズの抑制機能も搭載され、ターンオン時のスイッチングノイズを低減し、フィルタ回路の簡素化にも寄与しています。
高まる車載電動コンプレッサの需要
近年、車載向け電動コンプレッサの性能の要求は年々高まっていますが、「SAM470M50AF1」はそのニーズに応えるべく設計されており、信頼性向上、実装工数の削減、小型化といった複数の利点を兼ね備えています。
会社情報
会社名:サンケン電気株式会社
設立:1946年9月5日
所在地:埼玉県新座市北野3-6-3
資本金:20,896,789,680円
公式サイト:
サンケン電気
新型モータドライバ「SAM470M50AF1」の登場により、車載用電動機器の進化が期待されます。サンケン電気の革新は、今後の自動車産業にも大きな影響を与えることでしょう。